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自分の手で一通りやれることの大事さ

自分の手で一通りやれるよ。
と、いうのは実はすごく大事
なことです。
実際にやる必要はないし、それをやってたら本来やるべきことに時間を使えなくなるのでやっていないのですが、できる人ほど自分の手で一通りやろうと思えばできるレベルにあることが多いです。
事細かにすべてをやれるレベルまでは必要ないですが、大筋とポイントについて手を動かしてしっかり理解・検証できることが大事です。
それくらいの解像度で理解できていないと、的確に指示もできないし、上がってきたアウトプットに対しても是正ができないはずです。
結果だけ報告を受けて、想定通りの結果ではなかった場合に、再度検証してみるポイントを指示できずに、その結果をそのまま鵜呑みにするしかなくなるわけです。
そして、どれだけ優秀な人がやってくれた仕事でも、多角的に検証するという意味でも外してはいけないポイントだと思います。

アウトプットの質を問わなければ、ベストな仕事でなくても何らかやった形にはなるわけですが、質の伴わない仕事ははっきり言ってただのゴミです。厳しい言い方ですが、場合によってはゴミどころか有害物質です。
的を得ずにテキトーにやっつけた仕事は結局やり直しになったり、誤った内容で発信しようものなら迷惑しかかけないものにすらなります。
そして、そういう仕事をしてくる人には自分の手で一通りやれない人、本当に多いです。

中でも困った人は、自分で手を動かしてみれる解像度で理解できないことに何とも思わず良しとしている人です。
そんな人は、仕事の目的が「時間の切り売り」から脱していない意識のままであることが多いです。これは管理職になって裁量労働制になっていてもあり得ます。日本的組織では能力よりも年次で自動的に管理職になっていく場合も多く、これもその弊害の1つです。彼らの能力は肩書きではなく、実際に見て判断しましょう。この人の言うことを信頼してもいいものなのか?ここを見誤ると怪我をします。

改めて確認しておくと、
仕事の目的は、その仕事によって何をどうしたいのか?何が達成できたのか?
これが本質です。ここを見失ってはいけません。
本来はこれが達成できればよいわけですが、誰でも初めから結果のみを求められると苦しいので、時間ごとに何をすべきかをステップを分けて指示してもらい、一歩ずつ結果を出すことに近づいていくわけです。
本質を見失って、時間だけを差し出すことが目的になってしまうと、時間を差し出した時点で目的が達成されるので、それ以上の結果に対して頭を使うという思考回路がなくなります。

作業という時間を切り売りしている若手であっても、(いや、若手こそ)ここを理解しておくことが大事です。何年仕事をやってても伸びる人と伸びない人の違いはここが大きいです。
ぱっと見ただけでは、人の手を使って仕事を回している人でも、できる人は、自分の手で一通りできるけど、仕事の中身をしっかり分かった上で効果的に成果を出すために人の手を借りている、ということです。
これを表面上だけの理解で、同じように人の手を使って仕事を回すことだけで中身を理解できない(しようともしない?)人になると本当に使えない人になってしまいます

若い人を育てる立場にある人は、こういった本質を伝授することも仕事です。


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