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「食器洗い」を科学的風味考察してみた。その2

前回、”「食器洗い」を科学的風味考察してみた。”
https://note.com/kenaxtslife/n/nbd2f1a2b2eda
で、”「何故汚れを落とさなきゃならないのか?」wという根源的な疑問から「生存競争の観点」に至った”、と書いたので、これは続編。

何故汚れを落とさなきゃならないのか?
そんなの当たり前?
では汚れを落とさなかったら何が起きるか考えてみよう。
大抵は食品カスが傷み始めるよね。
原因は、細菌・バクテリアによって腐敗が起きるから。
放っておくと、異臭の原因にもなる。
とまあ、ここまでは人間さまの観点。

次に細菌・バクテリアの観点から見てみよう。
傷み始める、つまり食品カスの分解が始まってる訳だ。
何故、分解するんだろう?
何故、異臭がするんだろう?

分解・・・これは大雑把に言えば、人体が食べ物を消化しているのと似たプロセスが進行している。
つまり、細菌・バクテリアも「食べて」いる訳だ。
まあ人類のご先祖様か、または(数億年以上の)遠い遠〜い親戚みたいなもんだから、同じようなものを食べるのは分かる。

次に異臭。
といっても異臭と感じるのは実は人間さまであって、細菌・バクテリアは気にしてない筈。
異臭を感じる感覚器官がないからというより、分解始めた途端に自分で「うっ!」ってなって食品カスから逃げてたんじゃ、エネルギーを集められないからね。
つまり、より正確には「人間が異臭と感じる何かを作り出してる」と言った方が良い。
人間が近づかないように意地悪してる訳だ。
ところで、実は人類以外の動物でも同じように異臭を感じて「うっ!」となるかと言うと、必ずしもそうでもない。
そのかわり、人類には異臭と感じない臭いを嫌がる動物も居る。
何だか、動物VS細菌・バクテリアの対立グループがいくつか有って、それぞれの中で食べ物を奪い合ってる構図が見えて来る。

でも進化の観点からは、ちょっと奇妙な点がある。
細菌・バクテリアの祖先は、今の動物の祖先よりずっと古かった筈。
(超古代にエイリアンがやって来て、その後にエイリアンから細菌・バクテリアが発生した、というのはここでは考えないことにする。)
で、動物が地球上に現れるまでの昔、細菌・バクテリアは、動物が嫌がる異臭物質をわざわざ作っていたとは思えない。
そんな余裕が有るなら、自分のためにエネルギー取り出した方がマシだからね。

ということは、動物が現れ始めた頃から、細菌・バクテリアは「動物が嫌がる物質を作るように進化した」んだろう。

なんで細菌・バクテリアは動物が嫌がる物質を作るようになったんだろう。
そんな事やったからって、動物が細菌・バクテリアを好きになってくれるわけは無いのにね。
好きな女の子の気を引きたくて意地悪しちゃう男の子、ってわけじゃないし。

考えうるのは、動物が残した食べかすが環境中に増えてきて、細菌・バクテリアがそれに依存するように進化したという事。
動物が嫌がる物質を出せるようになったので、動物が食べかすを放置してくれ、細菌・バクテリアは食べかすをゆっくり、徹底的に分解できる。

と、ここまで動物の話してきたけど、同じような事が、植物世界でも起きていそうだ。
森林で、樹の葉や幹が、時間をかけてバクテリアで分解されるのは、よくある話。


結論!
地球の動植物は、声明を出します!
「細菌・バクテリアは、ワシが育てたw」

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