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0109 雑談24 Sashaさんロシア@日本の街の空気をつかむ

【1on1雑談】
to 1on1雑談のよさがなんなのか知りたい方
to ロシアからみた日本—の視点に関心ある方

12月某日。1on1雑談、24人目は、ロシアよりSashaさん。笑顔が素敵な日本通。お話させていただきました。

SASHAさん

2年前に語学学習のネットワークで知り合う。昨年コロナ禍をぬって日本に。都内で日本語の勉強に励む。モデルの仕事も少々。学生時代は、芸術系の学校で絵を描き文学を学ぶ。『罪と罰』のドフトエフスキーが住んだサンクトペテルブルク出身。5月から6月は幽玄な白夜になる地。

日本文化ついての話。旅の話。いろいろ、面白い視点を持っている。お土産に紗々をあげる。意外と買うのに苦労したが、喜んでもらえました。

“お菓子のまちおか”で購入。

ロシアからの視点

旅の話で興味深かったのが、行ったことのある国。
日本人のそれと大きく異なる。ドミニカ、トルコ×エジプト、キプロス、そして今回の日本。西欧諸国には行ったことがないとのこと。理由はビザ。下記が”ロシア人がビザが必要がない国(黄色)”。

http://www.hattorimichitaka.net/archives/53713823.html

主に、元ソビエト連邦の国々と東南アジア、中南米が、ビザなしでロシア人へ門戸を開いている。中国は一部地域のみビザなし可。

トルコ×エジプトは、ロシア人の定番の旅行ルートとのこと。逆にヨーロッパはビザが必要となる。ビザの要不要は歴史的な背景や国際関係が複雑に絡んでいる。日本以外の国を中心に地球を俯瞰すると、見えなかったものが見えて来る。あらためてそう思いました。

たまたま選んだのが日本語

大学で、第二外国語を選ぶ必要があり、たまたま選んだ日本語。徐々に日本の美しさや文化に魅せられ、その後2年半勉強。日本にまで来てしまった。特に漢字の形が好きという。語学学習という点では、ロシア語より日本語は簡単とSashaさん。

ロシア語は男性、女性、中性で名詞も変化。アクセントもよく変わる。数多くの文学作品が生まれたロシア。多くの細かい言葉の変化によって、感情の機微を表現できているのかもしれない。

地方にこそガイドを

日本で行きたい場所はと聞く。沖縄、京都×奈良、神戸と定番が並ぶ。すでにいくつかショートトリップをしているSashaさんに、日本観光の課題をあえて聞きたかった。

地方の旅先。”差別を感じることはなかった…ただ、外国人に対してどう対応していいのかわからないという理由で、サービスをお断りされてしまったことがあった”。これは残念。”地方にこそもっとガイドが必要と思った”とのこと。日本を訪れたことのある海外の友人は同じく口を揃える課題だ。地方の観光をもっと利便性をあげて、経済も回す。貢献したいフィールドだと思いました。

いっぽう、”日本に来る外国人も、日本のルールを最低限知ってから来るべき”とSashaさん。”日本人はとてもルールを守り敬意を払う。たとえば電車の中。年配の人に席を譲る。周りに迷惑になるからおしゃべりはひかえる。他人とのスペースを尊重する文化が根付いている” ステレオタイプのような日本の美徳を、そのまま生の声として聞くと、うれしさとこそばゆさが同居する感覚です。

Sashaさん的、日本の分析が面白い

とにかくいろんな街にでて写真を撮るのが好きなSashaさん。面白い話が聞けた。”東京や品川の人は江戸っ子としてのプライドをもっている感じ…池袋は、新宿や渋谷と違って、あとから発展して追いつこうとしている感じ。埼玉、東京、千葉はハンバーガーみたい…” 街のイメージの言語化。言い得て妙。よくぞこの短期間にそんなところまで感じとれているなと感心。客観視し、空気感をつかむ感覚が鋭敏なんだと思いました。

建前と本音の文化について。”ほんとうに難しい。ふつうに日本人と友達になるまで、時間がかかる人が多いかもしれない。日本人女性は秘密をもっているようで、ロシアの女性は強くはっきり言う”。どちらがいいという話ではなく、この異文化理解のプロセスの共有を楽しく話せた。

まとめ

1時間強あっという間。大多数の日本人にとって”近くて遠い国”といって思いつく国。その代表格と思うロシア。自分もロシアの方としかっり話したのは初めてだったため、とても興味深い話が聞けた。ここでは書いていない政治的な話も少し話す。

日本の体験を独自の視点で表現されるSashaさん。今後も、情報交換していきたいと思いました。

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