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0150ドラッカー『プロフェショナルの条件』個人的人生の指南書

【読書感想文】★★★★★ 
to ドラッカー心棒し考えを共有してもいい方
to ドラッカーの教えのコアな部分に少し触れたい方

『FACT FULLNESS』『嫌われる勇気』とともに、個人的人生を変えた3冊のひとつ。読み返すたび、刺さる言葉がある人生の指南書となっている。何度か精読したので、一度感想を。やや個人的概念的表現多め感想につき。

“知識”とは何か?- 初めて客観的に考え てみる

俯瞰して考える

いろいろと本を読むと、今まで当たり前だったことに対して、俯瞰する視点が養えることがある。最たるものは『サピエンス全史』の認知革命。著書では”知識”。知識が仕事や生産性にもたらしてきた歴史を体形立てて説明されている。

個人的な定義づけ

“知識”…知っていること。たくさんあるほうがいいが、ただあるだけじゃだめ。使いこなせる可用性が重要。そして知識は人類全体で更新しつづけているもの。

マネジメントとも言い換えられるもの

著書ではどうか?かつて知識は、”知恵にいたる自己認識”と”何をいかに言うかを知ること”だったとのこと。それが、”生産性を爆発的に向上させるもの”となり、”知識”の最終形態は、”既存の知識をいかに有効に適用するかを知るもの”(=マネジメント)”とある。

哲学的な話ではなく、理路整然と”知識”とは何かをとらえている。概念的なものを俯瞰して考えさせてくれる導入。この概念が、このあとのプロフェッショナルとしての仕事のあり方の条件の話につながっていく。

自分を知ることとはどういうことか? -時間管理 

2つのアプローチ

自分を知るための方法。実地調査として個人的には2つのアプローチがあると思う。何を考えて、どんな思い癖、思考の傾向があるかという内面の感情の揺らぎを知ること。メンタルモデルに近い考え。もうひとつ。ドラッカーの提言にある、実際の時間をどのように使っているかを知ること。

時間

“知識”の次は”時間”。時間に対する愛情ある配慮が、成果につながると筆者。現実を知ることで、みえてくるものがある。優先順位、効率性、行動パターン。そのひとつひとつの集まりが人生。心と体。性格と想像力と行動。いかに自分の人生を自分で決めていくかのよりどころのヒントになる。

いかに生きるか? - 強みを活かし貢献する

自分は何によって憶えられたいか

利他的な”貢献”を追求することが、生き方としてすとんと腹落ちしている。”憶えられたい”といっても自己承認欲求の話ではない。生きた証、貢献した証を残すことが、周りへのよい影響の最大化となるという考えだと捉えている。

視座

どうせいつか私たちは死にます。『7つの習慣』では自分が死んだあとのことを想像させてくれる。自分の死んだあとすら意識しての長期的視座をもつことは、心を落ち着かせ、何をすべきかの答えを導きやすくしてくれる。

強みにこだわる

ドラッカーの考えのコアな部分”専門知識を身につけ、強みを活かす”。ここの解像度をあげることに力を注いでいる。それが、世の中を少しでもよくする貢献につながる近道だと思うようになった。

シナジー

強みを活かしていくためのシナジー。強み×経験(海外駐在、インテリア企業経験)、強み×テクノロジー(主にRPA,BPR)、強み×自分の記号(ラベリングされた人からどう思われているか)の掛け算で、効率化により複利での成果としてマイルストーンをおきたい。

まとめ - 何度も感想を更新したい本

今日はたまたま上述の”知識とは?”,”自分を知るとは?”,”いかに生きるか?”の3つにまとめた。強迫観念がある。この本からもらった影響が大きすぎて、もっとたくさん、もっと違ったまとめ方ができるはずというもの。

キリがないので一度今まとめた。タイミングと気づきの感性が少しかわれば、少し違った切り口でまとまることも知っている。受容体としての自分のステージとステータスにより、アウトプットは変化する。

そんなことまで考えさせてくれた本ということだ。読後、心が勇気にもえる。人生は有限だ。すぐにでも行動に変えて血肉とし、世の中に貢献したいという思い。読む度、気づきをくれる人生の指南書。また、時期をみて、感想をアップデートしたい。

*0150を少しメモリアルな記事にしたくこの本の感想にしてみた。こういう動機付けは大切だ。


APENDIX

2021/12/3 問いメモ
今世界で何が起こっているか?——読書感想を簡易的に図示したい社会の前提がどう変わっているのか?今がどういう時代なのか?知識とは何か?知識を有効活用するための知識とは何か?組織は何のためにあるか?迅速な意思決定に必要なものは何か?
働くことの意味がどう変わったのか?——生産性を高めるための方法とは?成果とは何か?成果を上げる能力とは何か?なぜ貢献を重視すべきか?
自らをマネジメントするとは?——生き生きと働くための方法とは何か?自分の強みを知る方法とは何か?時間をどう管理するか?どうやって古くなったものを整理するか?
意思決定のための基礎知識とは?——どのように正しく意思決定するか?問題解決の必要条件とは何か?どのようにフィードバックの仕組みを考えるか?優れたリーダーシップとは何か?イノベーションの条件は何か?
自己実現への挑戦とは?——どのよつに第2の人生を設計するか?知識社会と組織社会とは何か?成長するための原理とは何か?何によって憶えられたいか

日本の読者へ
はじめに
Part1 いま世界に何が起こっているか
 第1章 ポスト資本主義社会への転換
 第2章 新しい社会の主役は誰か
Part2 働くことの意味が変わった
 第1章 生産性をいかにして高めるか
 第2章 なぜ成果があがらないのか
 第3章 貢献を重視する
Part3 自らをマネジメントする
 第1章 私の人生を変えた七つの経験
 第2章 自らの強みを知る
 第3章 時間を管理する
 第4章 もっとも重要なことに集中せよ
Part4  意思決定のための基礎知識
 第1章 意思決定の秘訣
 第2章 優れたコミュニケーションとは何か
 第3章 情報と組織
 第4章 仕事としてのリーダーシップ
 第5章 人の強みを生かす
 第6章 イノベーションの原理と方法
Part5 自己実現への挑戦
 第1章 人生をマネジメントする
 第2章“教育ある人間”が社会をつくる
 第3章 何によって憶えられたいか
付章 eコマースが意味するもの—IT革命の先に何があるか

(参照)よくまとめられた図解要約↓
ビジネス書要約ブログBYB 『プロフェッショナルの条件』

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