【マーケット考察】2022.10.1


米国株式相場は続落。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比500.10ドル安の2万8725.51ドルと、約1年11カ月ぶりの安値且つダウ平均は3四半期連続の下落で終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は161.89ポイント安の1万0575.62で引けました。ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比5億7100万株増の16億4865万株。

前半は上昇に転じる場面が見られたものの、滞空時間は短く、再び売りが加速するという #弱気相場 の典型的な値動きとでした。
 
経済指標に関して、FRBがインフレ指標として参照している8月の #個人消費支出 (PCE)物価指数は前年同月比6.2%上昇。伸び率は2カ月連続で鈍化したものの、高水準を維持しました。値動きの激しいエネルギーや食品を除いたコア指数は4.9%上昇(予想:4.7%上昇) と、2カ月ぶりに伸びが拡大し、FRBによる積極的な利上げと急激な景気悪化に対する警戒感が広がりました。

また、米連邦準備制度理事会(FRB)が期待インフレとして注目している同指数の1年期待インフレ率確報値は4.7%と、予想外に速報値4.6%から上方修正された一方で、5-10年期待インフレ率確報値は2.7%と、予想外に速報値2.8%から下方修正されました。

個人消費支出(PCE)物価指数を受け、FRBの #タカ派 姿勢継続が再確認され、ブレイナードFRB副議長も、「FRBは時期尚早の政策巻き戻しをしないよう努力している」と述べました。

デイリー米サンフランシスコ連銀総裁は、「インフレをさらに緩和する必要。予想される利上げはインフレ率を低下させる。追加利上げは正しい。どこまで引き上げるかはデータ次第。決まったコースはない」と発言していました。

バーキン米リッチモンド連銀総裁は「インフレ圧力が緩和している有望な兆候はあるが、データに反映されるまでには時間がかかる可能性。FRBは金融引き締め政策を維持し、時期尚早に勝利宣言しないようにする」と述べており、インフレ抑制政策の継続を確固たるものとする意思が窺えました。

FRBの積極利上げと #リセッション#景気後退 )への警戒感が引き続き高まっており、企業収益が圧迫されるとの懸念が高まっている中で、今後の市場の焦点は7-9月期の企業業績がどのようになるかです。

米国株式市場は前半で長期金利の低下が好感され、ダウはプラス圏に浮上する場面もありましたが、後半になり、長期金利が再び上昇に転じると、ハイテク株を中心に売りが続出し、取引終盤にかけて下げ幅を拡大しました。やはり、株価と長期金利との反相関性は継続すると思われます。

債券市場では、米長期金利(10年物米国債利回り)は、いったん4%の大台に上昇。外国為替市場では、英国の大幅減税による英新政権の財政政策に対する懸念から、英ポンドのフラッシュクラッシュがあり、さらに英中央銀行の国債買い入れという #量的緩和策 ( #QE ) 再開で一転「逆上」するなど、サプライズの連続で相場のボラティリティが近年見られないほど拡大しました。

(ここから先はちょっと難しいのでお読みにならないでも良いです。)それにしても、、、以下投資学ゼミにて

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