はじめに

まず私がどんな人かを書きたいと思います。

大学在学中には、この会社に入りたいと思える会社は通信会社の数社しかなかった。ゼミでも業界の事を扱っていたのもある。

時は就職氷河期時代、そううまく入社出来る自信などある訳もなく、様々な会社の試験を受け回った就職活動。すぐそばには親父が経営している会社があるにもかかわらず、そちらは受ける事は考えた事はなかった。

入りたいって思った会社に受かる事はなく、数社内定を頂いた会社の内の一つを選び入社する事になった。小売の会社である。しかし、後に就職活動の時には見えなかった闇の部分に少しずつ感じ始めて来た。とは言え、最低2年は頑張ろうと思い、踏みとどまった。

気が付けば6人いたはずの同期は次々と辞めていった。私自身も意を決して会社を辞めようと、転職活動に動いた。幸い、シフト制の会社であったため、面接の日程はいくらでも調整できた。奇しくも、就職活動に時には縁が無かった入りたいって思った会社の競合会社である。

転職で入った先の会社にも闇な部分があるとは当時は考えてもみなかった。いや、どの会社にも闇な部分はあるものだと割り切ってしまったのかもしれない。しかし、業界自体は楽しかったので、自分に合っていると感じた。

時代は法人向け電話勧誘営業が段々と激しくなる直前。法人営業の仕事をしていましたが、上司作成のトークスクリプトや現場での営業トークに違和感感じたりしていた。営業でプロとは言えない私には、詐欺的トークじゃないかなと感じたほどだった、いや詐欺と感じた方も多いかもしれない。だからその上司が代わった際に全て変えてみた。

上司が代わり、自分に素直に出来る様になった。会社からは契約して頂いた方の利用率が高いからと言う理由で上位に入賞し臨時ボーナスを頂いたりした。しかし、臨時ボーナス自体が後に訳があるものかなと思わざるを得なくなった。

ある日、会社が倒産したとの事を職場で知る事になる。職場が倒産は、学生時代にバイト先がそうだったと言う経験はあったが、社会人になってからでは訳が違う。給与は出るから、出来ることして行こうと、辞める事はしなかった。母親からは地元の通信系の会社で働いたら?と言われたけれど、密かに感じてた良い噂を頼りに残る事にした。

やがて、良い噂は現実になった。就職活動の際には縁が無かった会社に出向と言う形で仲間入りできた。遠回りしての就職活動成功かな?とも感じた。でも周りからは、あの会社の人だって言う目で差別を受けて来た。悔しいけどそれが現実だから。

やがて晴れてその会社のグループ会社に転籍となった。差別的な目で見られていたのは変わりないけど、気にしない事にした。むしろ、見返してみようと自分磨きに頑張ってみた。

資格や検定を受けてみた。これでようやく肩を並べれるって感じた。それでも冷遇する上司に苛立ちが続いてた。この上司の下ではダメだと感じ、環境を変えようと、所属会社の役員さんへ異動を懇願した。そちらの願いが届き、上京する事になった。

上京して、まもなく同じ立場の人の大半に転籍の話が出た。今度はそもそも就職活動の際に入りたいって思っていた会社。長い道のりながら同じ土壌に乗れた!って気持ちが強かった。やがて体制の変更の流れに巻き込まれて不思議な立ち位置になった。

転職や出向を繰り返し行き着いたのは、営業管理部門。営業からは一線を引き本部の立場で物事を見る立場。時はiPhoneやスマートホンが普及していくタイミング。そのタイミングで仕事でiPhoneやスマートホンに間接的ながら関わる事になった。

やがてスマホアプリ等にも仕事で関わる事になった。この事が後に私の運命を変えてしまった。いつしか継ぐであろう親父の会社に使えるかもとの方にも目が向いた。もう少し勉強したいと思いつつ、親父の会社のことも気にし出してきた。

それから年月が過ぎ、気に入っていた仕事の業務を外れて異動することになった。この時にいよいよ辞めて継ぐ事を決心していないと言えば嘘になる。異動すぐに辞める訳にいかず、タイミング見て辞める事にした。長期出張で沖縄にいた時は、最後の思い出と心を決めていた。その会社の期間、いい仲間にも会えたと思っている。

こうした背景を持ちながら、時期を見て親父の会社へ転職で入社することになった。遠回りした上に全く畑違いな仕事ではあるけど、無駄な時間を過ごしてきた訳ではないと、今でも感じている。

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