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【アニメレビュー】バンドリ It’s MyGO!!!!!

こんにちは、ケンです!
今回はテレビアニメ「BanG Dream!  It’s MyGO!!!!!」のレビューをしていきます。

全体的な感想を一言で述べると、バンドを結成していく中で、メンバーが辛い過去を乗り越えていくエモーショナルな物語になっていました。

今回、アニメを見て感じたポイントを中心に語っていこうと思います。是非、最後までよろしくお願いします!


⚠️出来る限りネタバレしないように配慮しますが、やむを得ず内容に触れることがあります。予め、ご了承ください。

作品概要

BanG Dream!(以下、バンドリ)は、ゲーム、アニメ、ライブのマルチメディアで展開される次世代ガールズバンドプロジェクトです。2023年現在は9つのバンドグループが存在しており、その内の6バンドは演じている声優が実際にバンド活動を行なっています。

高校1年春の終わり頃。学校に通う生徒の多くがバンド活動をしており、遅れて入学してきた千早愛音(ちはやあのん)もクラスに馴染めるようにバンドメンバーを探します。そんな時、学校内で高松燈(たかまつともり)と出会ったことで、物語が大きく動き出します。

バンドリ初心者でも楽しめる

本作は、女子高生バンド「MyGO!!!!!(以下、マイゴ)」が結成されるまでを描いたストーリーになっています。そのため、マイゴのメンバーを中心に展開されるため、バンドリのアニメやゲームを知らない人でも一つの物語として楽しめるようになっています。

勿論、スマホゲーム「バンドリ!ガールズバンドパーティ!(通称、ガルパ)」をプレイ、または過去のアニメを見ていれば、あのキャラや原作ネタの登場に「あ、これは!」と思えるぐらい嬉しくなるかもしれません。それでも、予備知識がなくても話についていきやすい印象がありました。

ポピパでお馴染みの戸山香澄も登場します [1]

主な舞台

主な舞台が池袋になっているためか、馴染みのある場所が多数登場して最高でした。

特に好きだったのが、サンシャイン水族館の場面です。私は一回行ったことがありますが、沢山の海洋生物がビル内に展示されている光景に驚き、屋外エリア「マリンガーデン」のペンギン達には癒されました。アニメでは、それが繊細かつ色鮮やかに表現されており、池袋によく訪れる者として感動しました。

サンシャイン水族館にある「天空のペンギン」 [2]

個性的なバンドメンバー

マイゴのメンバーはみんな個性的で、彼らのやり取りを見ているだけでも面白かったです。ここでは、私のお気に入りキャラを2名紹介します。

主人公の燈は流行りに鈍感で周りとズレていることが多く、人とコミュニケーションをうまく取れないことに悩みます。

私も独特の感性や個性によって周りと違うと感じることが多いので、自己理解を深めないと生きるのが大変だと思うことが何度もありました。そのため、彼女の感じる生きづらさに共感できました。

また、石やペンギン柄の絆創膏など、気に入った物を集める点も自身と重なりました。

校内の石を集めている燈 [3]
可愛い柄の絆創膏が入っている箱 [4]

もう一人のお気に入りは、愛音です。彼女はコミュ力が高く、明るくて穏やかな女子高生の印象が強かったです。

ピンクの長髪と八重歯が可愛い [5]
メガネ姿も可愛い [6]

愛音は、引っ込み思案な燈に積極的に話しかけてサポートしようとする点から、もう一人の主人公のような活躍していた印象を受けました。

燈とバンド結成を決意する愛音 [7]

一方で、努力が苦手な一面もあります。これが原因で、ロンドンに留学していたときは周りに馴染めずに挫折してしまいます。そんな彼女でも、ギターを初めた頃は未熟だったのが、練習を重ねていく内に上達していく姿から勇気を貰いました。

必死でギターを練習する愛音 [8]

また、千早愛音を演じた立石凛さんは声優初挑戦でしたが、話数を重ねていくごとに演じているキャラとシンクロするように成長していく姿勢が演技に表れていてよかったです。

真っ直ぐな挿入歌

これまでのバンドでは楽しさや迫力を重視したものが多かったですが、マイゴでは燈が歌詞をそのまま読み上げるだけでなく、心の奥に秘められた想いや感情を叫ぶことで、彼女が自身の気持ちを伝えようとしている点が独特で新鮮でした

誰もが、言葉を口でうまく伝えずらいと感じた経験があることでしょう。私もその一人で、伝えたいことを何となくイメージできても、いざ人前に立つと素直になれずに話せなくなることを経験してきました。しかし、それを文字に起こすとなぜか内容を整理しやすくなります。

7話のライブシーンで燈が「私は!必死にやるしかできない!だって…私の歌は、心の叫びだから!」と言っているように、彼女がありのままの自分を歌で伝えようとしている一面が強調されていることがわかります。ここから、歌にはそれだけの力があるように感じました。

特に、10話で燈がメンバーに向かって自身の気持ちを伝えるように歌っている光景は、今までにないライブシーンだったと同時に、胸熱になる展開で興奮が止まりませんでした。

10話のライブシーンより [9]

また、ギターの切ないメロディと相まって、ノスタルジックな雰囲気になって聴き心地がよかったです。

今作のメインテーマ

全話見た印象として、過去の辛い経験に囚われず、迷子になっても前に進むことの大切さが主題だと思いました。登場人物たちはそれぞれの大きな悩みを抱えていますが、その問題を必ず解決しなくてはいけないわけではなく、わからないままでも進んでいる勇気を持っているように感じました。

例えば、燈は昔組んでいたバンドが解散になったことでトラウマになってしまい、もう一度バンドをやることに対して躊躇ってしまいます。そんなとき、愛音と出会ったことでもう一度バンドをやろうと決意しました。ライブでは初めはもぞもぞと語っているだけだったのが、終盤では心の内に秘められた自分を解き放って歌う姿に圧倒され、彼女の成長が強く表れていて素晴らしかったです。

7話のライブシーンより [10]
12話のライブシーンより [11]

また、ベースの長崎そよは、かつて組んでいたバンドで演奏した曲「春日影」を大切にしています。その想いが強すぎるあまり、一緒にいたメンバーなしでこの曲をライブで披露したことで、その一人である祥子を傷つけてしまいます。これによって、そよが怒りを露わにしたシーンはインパクトがあって凄かったです。同時に、昔のメンバーとまた楽しい時間を過ごしたいという気持ちから、周りの人を利用しようとしている姿を見て、それだけ大切だったんだなと感じました(ただ、過去や他人に依存しすぎるのはどうかなと思いましたが…)。

祥子(右)を取り戻そうと必死になるそよ(左)   [12]

さいごに

「迷子でもいい、迷子でも進め。」という想いがバンド名に込められているように、過去に囚われずにとにかく前に進んでいく大切さが伝わってきた作品になっていました。

ノートに書いたバンド名 [13]

余談ですが、本日投稿した11月4日には、マイゴのバンドリ12thライブがあります。マイゴは去年ベルーナドームで少し会ったことがありますが、アニメを見て好きになったことで、ライブに行きたい気持ちが強くなりました。そのため、全身でマイゴの演奏を体験できることにワクワクしています。マイゴのライブレポは11月中旬頃に投稿予定なので、そちらも楽しみにしていただけると幸いです。

バンドリ12thライブのキービジュアル [14]

以上で締めさせていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!次回もお楽しみに。

画像引用元
ヘッダー、[1]〜[14]
©BanG Dream! Project

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