和歌山カレー事件主任検事・小寺哲夫氏への公開質問の結果について
・・・・以下、小寺哲夫氏への公開質問の結果(テキスト版)・・・・
2024年8月23日
いわゆる「和歌山カレー事件」に関するご報告
時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。私はフリーランスのジャーナリストです。この書面は、1998年に67人の方がヒ素中毒に陥り、うち4人の方が亡くなった「和歌山カレー事件」と呼ばれる事件(以下「本事件」)に仕事上の関係がある方々及び本事件に何らかの関心をお持ちと思われる方々にファックスで一斉送信させて頂いております。以下の通り、報告させて頂きます。
第1 捜査、公判の主任検事が23件の架空の事件を捏造したことを事実上認めました
私は、かねてより本事件の事実関係を再検証する取材を行ってきたものですが、取材の過程において、本事件の犯人とされる林眞須美死刑囚の裁判で検察官が立証活動を行った「林死刑囚が本事件以前に敢行した23件の連続殺人・殺人未遂事件」は、警察と検察が林死刑囚を本事件の犯人とするために捏造した架空の事件だったこと(以下「本判明事項」)が判明しました。
そこで、本事件の捜査及び林死刑囚の裁判の第一審公判で主任検事を務めた小寺哲夫氏に対し、本判明事項を摘示したうえ、反論の有無を確認する公開質問(以下「本公開質問」)を行ったところ、小寺氏は書面で「取材には応じかねます」と回答しましたが、何ら反論しませんでした。
このような小寺氏の対応は、「林死刑囚が本事件以前に敢行した23件の連続殺人・殺人未遂事件」は警察と検察が捏造したものであることを事実上認めたとみなすほかないものです。よって、事案の重大性に鑑み、報告させて頂きました。
なお、本公開質問及び小寺氏の回答は、私が運営するnote上の以下の記事で現在も公開しています。
第2 その他のご報告
(1)私は、本事件の取材を通じ、本事件の犯人は林死刑囚ではなく、別に存在すると結論するに至っております。従いまして、本事件において、犯人ではない林死刑囚が再審で無罪となり、本当の犯人が検挙されるという公正な捜査・裁判を実現させるための業務の一環として、今後も適宜、このような報告を行う予定です。このような報告を受けたくない方は、お手数をおかけして恐縮ですが、その旨を私にお伝えくださいますようお願いします。
(2)私は、本年4月と5月にも本事件について、取材に基づく報告を様々な方に同様の方法で行いましたが、その際、報告を受けた報道機関の方から「この報告は、林死刑囚の弁護人や家族と関係があるのか」との問い合わせがありました。本事件に関するこのような報告は、私が誰とも関係なく、独自に行っていることですので、ご承知おきください。
(3)本書面についても、送信先と共に私が運営するnoteで公開します。
以上
片岡健
※原本では、ここに私の住所と連絡先を記載
・・・・以上、小寺哲夫氏への公開質問の結果(テキスト版)・・・・
以下、小寺哲夫氏への公開質問の結果の送信先です。
〈8月24日追記〉
東京新聞編集局社会部にも送信しました。
〈8月27日追記〉
以下の4人の方にも送信しました。
和歌山市長・尾花正啓様
和歌山県知事・岸本周平様
和歌山県議会議長・鈴木太雄様
国家公安委員会委員長・松村祥史様
【付記事項】
ネタバレの懸念があるため、詳しく書くことは控えますが、小寺哲夫氏は、現在公開中の和歌山カレー事件のドキュメンタリー映画『マミー』にも登場しています。この作品には、私も出演させて貰っており、9月1日(日)、広島市の映画館『横川シネマ』で13時50分の回上映後、同作の二村真弘監督と一緒にトークをさせて貰います。詳しくは、以下のサイトなどでご確認ください。
映画『マミー』公式サイト
映画『マミー』チラシダウンロード
映画館『横川シネマ』公式サイト
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