見出し画像

とある「ひとりコンサル会社」への悪評から学んだ話

つい先日の話ですが、コンサル会社の代表による不祥事がYahoo!ニュースに上がってました(…たぶん「コンサル会社」ってキーワードから私に関連ありそうと勝手にリコメンドされただけでしょうけど)。

事件については私のnoteの主旨とは関係ないので触れませんが、その会社、どうやら私みたいな一人もしくはごく少人数で構成されているコンサル会社なようで、「ひとりコンサル会社」の見せ方、伝え方について考えさせられました。
というのも、Yahoo!ニュースなのでコメント欄にいろいろと書かれているわけですよ、その不祥事とからめて「コンサルタント」という仕事に対するネガティブな印象についても。

私の仕事ってなんだろう??と考えさせられたので(別に自分のことを言われているわけではありませんが)、今日はそのことについて書きたいと思います。
ちなみに、学びとしてはポジティブな内容です。



僭越ながら「悪評」から学ばせていただく


不祥事を起こせば、実際にホームページでどんなことが発信されていようが、それを見た人たちからはいろいろと「悪評」を語られてしまうわけでして。
でも、不祥事と切り離して、且つこの会社のことを知らないままでも、悪評を読むだけで参考にできそうなことは多々あります。

で、コンサルタントという仕事に関してどんな悪評が書いてあったかと申しますと、たとえば以下のようなことが挙がっていました。

  1. 掲載されているプロフィール写真の見た目がよくない(清潔感とか誠実さとか)

  2. 代表者の経歴を見てもコンサルされたいとは思わない

  3. 知ったかぶりの難しい専門用語を並べているけど何をしているのかわからない

  4. 理論は立派でも、それをどうやって社員に腹落ちさせて動いて貰うかといった視点が欠落している人が多く、自分の成功体験の押しつけに感じる

  5. 過去に参加したセミナーで、コンサルタントに対して胡散臭い印象を持った

なるほど…
要するに、ひと言でいうと「信用できない」ってことですね。

こういった悪評をされる人たちをそもそも見込み客と考える必要はないものの、弊社の見込み客に対しては上記のような印象を持たれないように、ホームページづくりの際には留意してもよさそうです。


悪評と照らし合わせて、私はどれくらいできているかを再確認


上記の「悪評」と照らし合わせて、弊社のホームページの表現を以下のとおりチェックしました。

  1. 代表者のプロフィール写真はネクタイにスーツ姿(…誠実さでマイナスの印象を与えないことに留意して)

  2. 経歴は仕事の説得力を増す上で私は武器にしている(…けど、別に見込み客だけに響けばよいので立派に見せる必要性は感じてない)

  3. 専門用語は弊社も多め。価値創造という専門に特化したコンサル会社であることをしっかりと伝えてミスマッチを避けたいから(…でも、専門用語をそのまま難しく伝えてしまわないように注意!)

  4. 理論というか、具体的な方法を持っていることが弊社の最大の武器。さらに、その具体的な方法は私が現場で実践してきたことを抽象化して、偉人の理論で補完している(…けど、確かにどうやって社員に腹落ちさせるか?!ってところがいちばん難しいと感じているし、そこで自身の成功体験を語るなら社員が取り組む上でのヒントになるように伝えるべき)

  5. 最近、無料のセミナーを全然やってないことを思い出してしまった

以上ですが、気になったことは「5. 無料セミナーをやってない」ことです。


無料セミナーにはどんなインパクトがあるのだろうか?


「5. 無料セミナーをやってない」について、あらためて考えてみました。
独立した当初は公的機関からお招きいただいて無料セミナーを何度かやらせていただきました。
ちなみに、テーマはすべて(デザイン思考を含む)価値創造の方法について。

無料セミナーの講師をやらなくなった理由は、そもそもお声がかからなくなったのもあるのですが、無料セミナーを弊社のビジネスモデルに組み込んだときに、どんなインパクトがあるのかを考えなくなったことがいちばんの理由です。

中小企業診断士としてお声がけいただいても、価値創造の方法といった内容は中小企業よりも実際には大手企業のほうがニーズが高いので、公的機関のセミナーへのお誘いには感謝しつつも自社のビジネス面でのインパクトは小さかったのが実情です。

しかし、YouTubeでも有益な知識があれだけ無料で視聴できる時代なのに、自社へのインパクトを「小さい」と決めつけて、それ以上は考えなかったことが自分でもちょっと恥ずかしくなってきました。
公的機関じゃなくても無料で情報を提供することそのものへのインパクトはまだまだあったハズなので。

でも、どんなインパクトがあるのでしょうかね?


とあるコンサルタントのYouTube動画には広告が貼りついてない


最近、私がちょくちょく視ている、とあるコンサルタントのYouTube動画には広告が貼りついてません。
その人の動画はどれだけ視聴回数を稼いでも、その人にお金が入ってくるわけではないのですが、なぜその人は、広告もつけずに素晴らしく有益な情報を「無料で」発信しているのだろうか?と。

いちばんの効果はきっと「この人なら信用できそう」につながっていることかと。
そこに広告なんか貼りつけては確かにマイナスな印象につながりそうですしね。

つまり、動画をアップすること自体が、「信用を高める」ための自社の広告なのでしょうね、きっと。
なので「広告を出すことで広告収入を得る」なんてことをそもそも考える必要などないのでしょう。
その動画を見た人が、その後にお金を払って買ってくださる商品・サービスがあればよいのですから。

アップする動画に胡散臭さがあったら発信者の私も気分がよくないですけど、別に胡散臭くなく、且つ視聴回数を稼がなきゃいけない理由などなければ、自分で楽しいと思える動画を考えてアップしてみたくなります。
このnoteだって何かしら自分にとって意味があると思っているから、書いているのでしょうし。


むすび


今日は、とある「ひとりコンサル会社」の悪評からの学びを書きました。
その会社がどこの会社かなんてことは一切関係なく、抽象化された悪評は多くの「ひとりコンサル会社」にとって参考になるのではないでしょうか。

私の場合は、久しく無料セミナーをやってなかったことを思い出しました。
別に必要ないと、いつの間にかそんなふうに考えていたのですが、毎晩のようにYouTubeを視聴している中に「広告が貼りついていない有益な動画」があったことを思い出しました。

ちゃんと意味があるから、無料で情報を出しているのですよね、きっと。
少なくとも私はそのYouTubeの当該人物への信用度が増してますし。

コンサルタントなんてのは、自社のサービスを売るのにそもそも広告なんて出せませんけど(…認知が上がったとしても信用につながるわけではないから)、無料で情報を出すことを自分で楽しめた上で、信用につながればベストかな、と。


★本記事に関するお問い合わせはこちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?