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本の中身はしばらく経つと忘れるけど、メモに残しておくなら...といった話

仕事柄(というかほとんどライフワークなのですが)、私はけっこうたくさんの本を読みます。
どれくらいの量をたくさんというのかはわかりませんが、年に100冊は超えてます。あと、同じ本を繰り返し読んでいるのと、読むスピードも遅いので読書時間もけっこう取ってます。

同じ本を繰り返し読んでいるってのは、要するに読んだ本の中身を覚えてないってことなのです。それから、そのときの自分の頭の中にある課題意識とかで同じ事実も違って見えたりするので、繰り返し読むことにもそれなりの意義はあります。

以前、本の読み方と読書メモの取り方についてnoteに書きました(以下にいちおうリンクを貼っておきます)が、その中で「(同じ本を2回読むときに)2回目は自分のノートにメモを書き殴る」ことを書きました。
今日はその具体的な方法についてご紹介します。
誰かの何かの参考にでもなれば幸いです。



チャプター(章)ごとに、簡単にポイントを書き出す


本を読みながら意識していることは、「その本は結局、何が言いたいのか?」ってことです。
で、それを私自身の言葉で誰かに伝えることを想定しながら読んでメモを取ってます。

別に本のレビューを誰かに求められているわけではないのですが、前述のとおりたくさんの本を読んでも中身なんて覚えられないので(笑)、その代わり、どんな本だったのかくらいは伝えられるようにしてもよいかな?と。

次に、本1冊に書いてあることをどれくらいの粒度で伝えるか?についてですが、たとえば私が過去に使っていた「本の要約サービス」のサブスクでは、10分程度でその中身がわかるように要約されていました。
1冊の本を10分で誰かに伝えるって、けっこうしっかりとした要約になりますよね。

私の場合の粒度は、次のとおりです。

  • チャプター(章)ごとに、1分程度で伝えられる分量でポイントを抽出する(以下の写真のB6ノートの1ページに1チャプター以内の分量でメモる)

  • 各チャプターのポイントがぜんぶつながったときにも、何が言いたいのかがちゃんと伝わることにも留意する


So What? / Why So? の2つの問いをぶつける


チャプターごとにポイントを抽出する際は、自分の感性に任せて、そのチャプターの結論と思えるようなことを一つ挙げます。
そして、その結論に対して次の2つの問いを自分なりにぶつけます。

  • So What ?(だから何なの?)

  • Why So?(なぜそう言えるの?)

この2つの問いは、世間一般には「クリティカルシンキング」と呼ばれる手法のようです。
で、抽出したポイントに対するその2つの問いに対する答えがどこに書いてあったのかを、本の中(たいてはそのチャプター内)から見つけてメモを取ります。

取っているメモは、それだけです。


論理構成をマインドマップで可視化する


数々の本から得た知識を自分の中で体系立てて、その知識をクライアントの前で発揮・アウトプットするのが、コンサルタントとしての私の仕事です。
なので、読んだ本を別に記憶する必要もないのですが、メモの内容がどこかで自分のアウトプットにつながっていればよいかな?と思ってます。

また、ちゃんとした本ならちゃんとした論理構成でできているので、本のとおりに論理構成を自分なりに再現してみることもあります。いわゆる守破離のようなものですね、暇なときだけですけど。
そのときには、Mac向けのマインドマップ・アプリを使って表現しています。
以下はその一例です。

これは暇なときしかやらないのですけど、論理構成を1枚に可視化しておくと、そのあとに読む関連書籍との差異がよくわかりますし、自分の頭の中にしっかりと知識補充ができていく実感もあります。


むすび


今日は私なりに、良書と思えた本と出会ったときのメモの残し方についてご紹介させていただきました。

そもそも私は、本をたくさん読んでいながらにしてその中身をまともに覚えられないという大きな欠陥を抱えています。
でも、読書を通じて洞察する習慣ができればそれでもいいかなと思ってメモにそれを託してます。


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