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ロングゲームってこーいうことなんじゃないかな?って話

就寝前にYouTubeを見るのが私のリラックス法のひとつになっているのですが、よく見ているYouTubeチャンネルのひとつには青汁王子さんの動画があります。

そんな青汁王子さん、1ヶ月くらい前にバイクで事故って大怪我をされたのですが、それをYouTubeで知った芸人のヒロシさんがX(旧ツイッター)でお見舞いDMを送ったことがきっかけでお二人はお友達になったそうです。
そしてつい先日、そのお二人の対談が実現してYouTubeにアップされました。

いちおう以下にリンクを貼っておきます。
初対面のふたりが青汁ヒルズで1時間の対談です。


ヒロシさんと言えば、20年くらい前にホスト芸で大ブレークしたと思ったらテレビから消えて、近年はキャンプ動画で再ブレークを果たした人です。

私は芸人のことはまったくわかりませんし、キャンプ好きなわけでもありませんが、ヒロシさんと青汁王子さんの対談から大きな刺激と学びをいただきました。
次の3つです。

  • 支持率5%だろうが仮説と検証を繰り返す

  • 自分なりの価値基準を持ってそれに従って動く

  • 反骨心ってやっぱり大事なのかも

今日は上記の3つについて書きたいと思います。



支持率5%だろうが仮説と検証を繰り返す


他の芸人さんもおそらくやっていることでしょうけど、ヒロシさんは売れない時代にも「自分のネタは面白い」と信じ続けて、大学ノートにネタを書き溜めていたそうです。

そのネタが本当に面白いかどうかは私にもわかりませんが、ヒロシさんがどこで確証を取っていたかというと、20-30人くらいの観客が入るライブハウスでネタを披露して、毎回のライブでたったひとりだけ観客がウケてくれていたそうです。

ひとりだけってところがまた面白いですよね。
20分の1だとすると5%。政治家で支持率5%まで下がることはないんじゃないかと。普通に考えたら合理的な判断とは言えません。

でも、信じる力てって凄いというか、ひとりでも笑ってくれる人がいたらまた次回までにネタを磨いて披露する、つまりヒロシさんは仮説と検証をひたすら繰り返す場を持っていたから持ちネタが磨かれたということです。
また、そのひとりの観客は結果的にペルソナとして機能したのかも知れませんね。

そんなときにたまたまテレビ局の人がエンタの神様に出演する芸人を探していて、それでテレビ番組に出られるようになってブレークにつながったそうです。
いつチャンスがやってくるかわからないときにも、自分を信じて準備し続けてきたからこそ、チャンスを掴むことができたのでしょう。


自分なりの価値基準を持ってそれに従って動く


その後、ブームは去ってテレビから消えたヒロシさんでしたが、別にテレビから干されたわけではなくて、自分から去っていったそうです。
テレビのスキーム、つまり要求されることに対して応えられなくなったと。

具体的にはひな壇形式のバラエティ番組が嫌だったそうです。
自分で研究を重ねて作り上げた芸風には自信を持っていたそうですが、ADのカンペに書かれた「ヒロシ、何か面白いこと言って!」みたいに振られるのは嫌だったそうで、テレビから離れたそうです。

テレビから離れたと言っても「つまらない奴とは思われたくなかった」と、その対談動画の中で言ってました。
要求されることに対して応えられなくなるって、なんだか壁にぶつかるみたいな感じで挫折とも解釈できますが、自分のスタイルを崩さずに、何が面白くて面白くないかといった価値基準、つまり「自分のものさし」を持っていたからこそ、ひな壇で挫折?しても「つまらない奴とは思われたくない」という反骨心が残ったのでしょう、きっと。

で、テレビに出なくなって時間がたくさんできたので、たとえば地下アイドルのプロデュースとかいろんなことに挑戦したそうですが、その中で当たったのが「趣味のキャンプ動画」だったようです。
これが近年の再ブレークです。
でもキャンプ動画に関しては、ただ好きで勝手に撮って自分のメディアづくりにしていただけで、別に当てようと思ってやっていたことではないそうですが。

自分の「ものさし」、つまり自分軸を持っている人だからこそ、好きなことを掘り下げることができて、それが他者からの共感を誘ったのかも知れません。
私はキャンプをやらないから他のキャンプ動画と比較してヒロシさんのはどこが違うのかはわかりませんが、それでも青汁王子さんとの対談番組でヒロシさんの語りには素直に惹かれました。


反骨心ってやっぱり大事なのかも


2回も大ブレークを果たしたヒロシさんの成功、チャンスはどこから転がり込んでくるかわかりませんけど、そのチャンスを掴めるだけのことはちゃんとやっていたと思えます。

短期的な報酬には鈍感だから不遇な時代を過ごしてしまったりするのでしょうけど、ヒロシさんには自分軸で長期的な視点があってそれがブレなく、さらに不確実な未来に向けてしっかりと準備ができていたらから、こうしてチャンスが来たときに掴めるのでしょう。

・・・私が以前、読んだ本に「ロングゲーム」って本があるのですが、ヒロシさんの話を聞いていて思い出しました。いちおうリンクを貼っておきます。


で、そんなヒロシさんですが、最近はモヤモヤしているとのこと。
2度も大ブレークしたのでお金には不自由してないそうですが、反骨心が消えてしまっているそうで…。
これまでは「見返してやるっ!」って反骨心が原動力になっていたと。ちなみに、青汁王子さんもそうらしいです。

筆者の私はストレス回避で他人のことを気にしないように生きていますが(たとえばインスタは見てもフェイスブックはほとんど見ないとか・笑)、逆に言えばストレス回避は反骨心が消えていくことなんじゃないかと。

反骨心があるから長期的視点に立って行動できるのかも知れませんし、反骨心があるから短期的な報酬に流されずに不遇な時代を乗り越えられるのかも知れません。
見えない未来でも遠くまで見る勇気を持ててタフになれるのは、やっぱり反骨心があるからなんじゃないかな?って。

・・・ストレス回避を優先することで反骨心が消えた私は、どこか間違ってるんじゃないかとさえ考えさせられました。


むすび


最後に繰り返しますが、青汁王子さんとヒロシさんの対談から私が学んだことは以下の3つです。

  • 支持率5%だろうが仮説と検証を繰り返す

  • 自分なりの価値基準を持ってそれに従って動く

  • 反骨心ってやっぱり大事なのかも

ヒロシさんはロングゲームを実践されてますよね。
私はここで学んだ3つのことを実務に活かさねばなりません。


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