第18回 UNISON SQUARE GARDENの歌詞に『魔法』って何回出てくる?【雑感】

始めに(注意書き)

はじめましての方ははじめまして。そうではない方はいつもお世話になっております、吹井賢です。

一年ぶり(マジで!?)の更新となる、コラム『吹井賢の斜に構えて』第18回は、僕の好きなバンド・UNISON SQUARE GARDENについてです。
タイトル通り、「UNISON SQUARE GARDENの歌詞に『魔法』って何回出てくる?」という検証記事になっています。

最初にお断りをば。

※2023年7月6日現在の検証結果です。漏れがあったらごめんなさい。
※下記の内容は吹井賢の感想に過ぎません。
※ちなみにですが、僕とユニゾンの出会いは学生時代、友達がカラオケで『フルカラープログラム』を歌ったことで、その時は単に「いい曲だな~」と思ってたんですけど、いつの間にか滅茶苦茶に売れててビビったよね。

それでは始めます。


で、『魔法』って何回出てくるわけ?

Uta-Net(https://www.uta-net.com)というサイトで、UNISON SQUARE GARDENの楽曲を調べると、2023年7月6日現在、163曲が公開されていることが分かります。
今回は上記サイトで歌詞を調べました。

アルバムやシングルも持っているけど、ブックレットを出し入れするのが面倒だし、傷みそうだったから……。

途中で「UNISON SQUARE GARDEN 魔法」でググれば出てくるのでは?と思い、試してみたところ、フツーに出てきました
見つかったのは数年前時点のデータだったので、この記事にも最新版として意味があると信じたいですね。


結論から述べますと、14曲でした。
全体に占める割合は約8.56%です。約一割の楽曲の歌詞に『魔法』という単語が使われていることが分かります。

なお、『魔法』に絞ると14曲なのですが、近いワードである『呪文』『おまじない』が出てくる曲もいくつかあるため、それも含めるとちょうど一割くらいになりそうですね。

例えば、『ラブソングは突然に ~What is the name of that mystery~』では、ラスサビの直前で、

光の速さを超えるおまじないを 君にもかけておいた

『ラブソングは突然に ~What is the name of that mystery~』

という歌詞があります。

僕はぼんやりと、「ユニゾンって『魔法』ってワード好きだよな~」と思っていて、体感だと3曲に一回くらいのペースで『魔法』が出てくる気がしてたんですけど、どうやら単に、吹井賢の好きな曲がたまたま、『魔法』という言葉が使われている楽曲に集中していただけみたいです。


『魔法』が出てくる楽曲一覧

折角なので、『魔法』が出てくる楽曲の一覧を掲載しておこうと思います。
前述の通りに2023年7月6日現在のものです。

  • 『君が大人になってしまう前に』

  • 『クロスハート1号線(advantage in a long time)』

  • 『クローバー』

  • 『桜のあと(all quartets lead to the?)』

  • 『さよならサマータイムマシン』

  • 『シャンデリア・ワルツ』

  • 『スカースデイル』

  • 『3 minutes replay』

  • 『センチメンタルピリオド』

  • 『黄昏インザスカイ』

  • 『to the CIDER ROAD』

  • 『101回目のプロローグ』

  • 『mix juiceのいうとおり』

  • 『リニアブルーを聴きながら』

こんな感じですね。

……確かに好きな曲ばっかだなあ……


ユニゾンは、何を『魔法』と呼んでいるのか?

そもそもの話なんですけど、どうして『魔法』という単語が気になったかと言えば、その特殊性からなんですよね。

例えば「夢」とか「青春」みたいな言葉なら、何度出てきても気にしなかったと思います。
だって、そういうものについて歌うのがポピュラー音楽でしょ?的な感じで。

ただ、これが『魔法』となると話は違います。

言うまでもなく、ユニゾンは、そのままの意味での魔法については歌詞にしていないでしょう。
彼等の歌う『魔法』は、空を飛んだり、火を出したりするような、超常的なそれではないと思います。

つまり、ユニゾンの楽曲に出てくる『魔法』は、何かしらの比喩表現だと考えるのが妥当です。


……じゃ、ちょっと実際の歌詞を見てみますか。


歌詞に『魔法』が出てくる部分と、その前後

『君が大人になってしまう前に』

痛みを背負ってくじけそうになったら
大丈夫、大丈夫 の魔法をかけてあげよう

『君が大人になってしまう前に』

『クロスハート1号線(advantage in a long time)』

例えば暗い話をしているはずなのに
いつの間にか笑い話に変える君の魔法

『クロスハート1号線(advantage in a long time)』

『クローバー』

キラキラ八の字畑 誰かが落としたハンカチーフ
魔法が、それには魔法がかかってる

『クローバー』

『桜のあと(all quartets lead to the?)』

一斉のせ で魔法も使えるよ 君は自由なんだから

『桜のあと(all quartets lead to the?)』

『さよならサマータイムマシン』

うだるような日差しには魔法というには粗末な過ちを生む謎がある

明日へ行く 夏の魔法は、もう無い 鼓動の向こうへ

『さよならサマータイムマシン』

『シャンデリア・ワルツ』

奏でて、その調子 最高のテーマソング
わからずやには 見えない魔法をかけたよ ねえ、ワルツ・ワルツで

『シャンデリア・ワルツ』

『スカースデイル』

不安を抱えてしまった 君を笑わせるためなら
魔法使いかなんかにもなれるんだよなあ

僕らはどこへ行こうか 何度も夜空に浮かべている
それはさっきから音を立てて 1,2,3できらめいた
目に見えない確かな魔法

僕らはどこへ行こうか 始まりの朝はすぐそこまで
だからさ君の目の前で 1,2,3で手を掴んだ
今歩き出すための魔法

『スカースデイル』

『3 minutes replay』

何べんやっても飽き足らない 魔法使いの様な気分で
地球を歩いてみたいんだよな

『3 minutes replay』

『センチメンタルピリオド』

ロックだけで暮らしていけるなんて言い訳にしか聞こえません
ブレイブストーリー描いて満足する少年、みたいな
暗闇に放った魔法さえも2,3秒でなくなっちゃうだろう
それだけで完成しちゃうならいつまでもカラッポシンドローム、みたいな

『センチメンタルピリオド』

『黄昏インザスカイ』

今日が辛いから明日も辛いままだなんて思う名
時計仕掛けのフレーズ 魔法みたいにして 今を書き換えていくだろう

『黄昏インザスカイ』

『to the CIDER ROAD』

CIDER ROAD もう迷わないで 早々に出かけよう
この音が届くなら ”なんてことない”の魔法
ちょっとぐらいは信じられるかな 3,2,1でハレルヤ!

『to the CIDER ROAD』
なお、ラスサビでも同様の歌詞がある

『101回目のプロローグ』

ごめん 全然聞いてなかった 大好きなメロディーがありすぎて
後悔はしてないから 知らないままで遊びに行こう
魔法が解けるその日まで

『101回目のプロローグ』

『mix juiceのいうとおり』

12時過ぎても解けない そんな魔法があっても欲しくない
早く帰って眠らなくちゃ

『mix juiceのいうとおり』
なお、ラスサビにも同様の歌詞がある

『リニアブルーを聴きながら』

退屈が今リニアブルーに染められて
少しだけ空の魔法に近づけた気がするんだよ、聞こえてる?

『リニアブルーを聴きながら』

こんな感じですね


終わりに

曲ごとに、「ここではどういう意味として『魔法』が使われているんだろう?」と考察していこうとも思いましたが、無粋なんでやめておきます

結構、一度聞いただけだと、?な歌詞も多いんですが、色々と解釈でき、考える余白があることがユニゾンの面白さだと思います。


また、UNISON SQUARE GARDENは、曲と曲を関係させた歌詞作りをするバンドです。
熱心なファンじゃなくても、タイバニ追ってた人なら分かるんじゃないかな

『オリオンをなぞる』から始まり、映画の主題歌になった『harmonized finale』では「星座になる」という歌詞を入れ、二期OPの『kaleido proud fiesta』では「つまり I miss you はもう要らない 未来を迎えに行く」と、今度は『harmonized finale』の「I miss you を通過してどれくらいだろう」に対応した歌詞がある

多分ですけど、『mix juiceのいうとおり』の”魔法”は、『スカースデイル』『シャンデリア・ワルツ』の”魔法”と同じものなんじゃないかな~、と思っています。


ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。


宣伝

最後に宣伝!


上手くいけば、その内に新刊の情報を出せそうです。
原稿を書いていた時に聞いていたのは『mix juiceのいうとおり』で、本が刊行されて、読んでもらった後に聞くと、吹井賢がどんな影響を受けたのか分かるんじゃないかな~、と思います


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