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なぜ、今だに "お見合い結婚" みたいな採用を繰り返すのか?

仕事を決めるということは、人の一生を左右する大きな決断です。
ただ、その決断も年々 "気軽さ" が増してきているように感じます。もちろん、いい意味で。

人材の流動性が高まり、転職回数が多いこと=減点要素というような時代ではなくなりました。
終身雇用制度はとっくの昔に崩壊し"1社に定年まで勤めあげる" なんてことは、むしろ稀で。

個のチカラで生きる、組織にとらわれないフリーランスや副業は、今後ますます当たり前化していくことでしょう。

それでもやっぱり、私はこう思います。
仕事を選ぶということは、結婚相手を選ぶのと同じくらい、覚悟のいる大きな決断だと。

#人生を左右する仕事選び


こんな考えは古臭いと笑われるような時代が、もうすぐそこまで来ているかもしれませんが、
どう働くかとは、どう生きるか?に等しい選択。

いつか別れるかも?なんて思いながら結婚する人などいないように、
いつか辞めるかも?なんて考えながら入社を決めるのは、どうしても私には心情的に受け入れられないことなわけです。

もちろん何年か先に、キャリア形成の中で新たな道を模索したり、ライフスタイルの変化から環境そのものを見直すための転職は大いにあり。
1つの会社に縛られる必要なんて、さらさらないわけですが。

ただ、仕事選びは恋愛のようにロマンティックで奇跡的な出会いであって欲しい。
この人しかいない!そんな運命的な会社を1人でも多くの方に見つけてもらいたい。
20年近く人材ビジネスに携わってきた私は、今でもそんな想いでこの業界にいます。

そんな40歳目前にして、なおロマンティックが止まらない(笑)、私が変えたいこと。
それがタイトルにもある「お見合い結婚」みたいな採用活動 (就職・転職活動) です。

#お見合い結婚みたいな採用活動


お見合い写真とプロフィールを見て、気に入れば緊張の初対面。
ご趣味は?なんてテンプレートな質問を繰り返したら、その後は、、、
周りのお膳立てもあって、数回のデートで結婚。私の祖父母の時代には、その日の内に結婚を決めることも多かったと聞きます。

とあるデータでは、戦前の見合い結婚の比率は全体の約7割。1960年代後半には、恋愛結婚比率が見合い結婚を逆転し、今や9割が恋愛結婚。
現代の見合い結婚比率は5%前後だそうです。

(お見合いの形も変化し、またイメージも変わってきているかも知れません。もし該当する方が読まれて、お気を悪くされたらごめんなさい。あくまでステレオタイプなお見合いのイメージを元に記事にしています。)

前置きがやたらと長くなりましたが、本題に。

お見合い写真やプロフィールは、採用の世界では求人広告であり、応募者の履歴書です。
お見合いの席は「面接」です。
仕事を決めることは、くどいようですが結婚相手を決めることに等しいほど重大な決断。

だいたい、差し障りのないことしか書かれていない求人広告を見て、たった一度や二度会っただけで仕事を決めること自体に無理があるのだと思うのです。
そんな簡単に人生の大事な一時を捧げる会社は決められないし、企業側だって採用に値する人物かなんて見抜けるわけがない。

こう置き換えると、
もっと恋愛結婚みたいな仕事探し、採用活動ってできないものでしょうか?

知り合って、徐々に相手のことを理解して、
なんだかとても気になって、いつの間にか二人で会うような友達以上、恋人未満の関係に。
お互いを十分理解した頃、やっぱりこの人しかいない!と心に決めて告白する。
(いい歳したオジサンがこんな文書を書いてて、だいぶ恥ずかしくなってきましたが 笑)

来年は2020年、今だに戦前のお見合い結婚みたいな採用活動をしていることに大きな違和感、というか憤りを感じます。
これを変えたい。
僕らクロックハンズで風穴を開けたい、と本気で思っています。

#変化の兆し 〜脱・お見合い採用〜


①SNSのアタリマエ化
お化粧の濃いお見合い写真(=求人広告)は、
SNSの中で日々発信される日常のリアルに置き換わりつつあります。
SNSにより、採用広報の敷居は大きく下がりました。日常的な社内情報の開示が、採用力を大きく左右する時代になりました。

②選考スタイルの多様化
プロフィール(=履歴書・職務経歴書)は、もはやお役所的かつ慣例的な提出書類に成り下がり、
お見合いで言うところの緊張の初対面、
面接の場は「職場見学、カジュアル面談、体験入社」など、様々な試行錯誤の中でその形態を大きく変えてきました。

③脱・求人メディアの流れ
先日、アルバイト情報サイトの老舗「an」がサービス終了を発表しました。
もちろん複雑に絡み合う背景、中長期的な経営戦略のもとのジャッジだと思いますが、ひとつシンプルに言えることとして「求人メディアは、その役割を終えつつある」ということは確かだと私は考えます。

検索エンジンindeedの更なる躍進、
ビジネスSNSとも言えるWANTEDLYの台頭、
社員領域の斡旋 (人材紹介) 移行、
私はこれら全てを「お見合い結婚」を終わらせるサービスだと思っています。

#クロックハンズで実現したいこと


溢れかえる情報の洪水の中、求人広告を出せば人が集まる、そんな時代は終わりました。
これから、個性のない会社は採用市場において確実に淘汰されていきます。

ただ、いくら人が欲しいと言っても、過度に着飾り、自らを偽るような"お化粧の濃すぎる"採用活動も通用しない時代です。

会社の個性を引き出し、それを世の中に広く発信することで、メディアや広告だけに頼らない採用活動を支援する。
それが、求職者にとって、もっともっと仕事が探しやすく、選びやすい世の中を実現する。

お見合い結婚みたいな堅苦しい採用活動は、もうやめてしまいましょう!
人生を大きく左右する仕事選び。
その決断が、奇跡的で運命だと感じられるような素敵な出会いでありますように。

恋愛結婚のような採用活動を支援する。
それがクロックハンズの裏テーマかもしれませんね(^ ^)

http://clockhands.jp





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