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雑誌の価値観 POPEYEから考えるジェンダー

POPEYEから見るジェンダーの話が一部雑誌好きや編集者の間で、話題になっている。

このnoteについては言いたいことめちゃくちゃわかるし、9割くらい同意する。しかも、このnoteにはPOPEYEや雑誌に対する愛も感じる。
正直、数年前からガールフレンド特集に男性同士のカップル出ないことやそういう多様なシティボーイに向けた記事がほとんどないなと自分も思っていた。
デザイナーやフォトグラファー、スタイリスト、モデルとLGBTと呼ばれる人が比較的多く、様々な人が関わっている雑誌業界。そんな業界が制作している雑誌ですら、ジェンダーフリー的な価値を取り上げることがなかったのは少し残念だなと思う。

もちろん、 “Magazine for City Boys”と掲げているように男の子(男性)のための雑誌ではある。だし、ゲイの友人も気にせず普通にPOPEYEを面白いと読んでいたりもしていた。
自分は、別に難しく考えずに、時代にあった新しいシティボーイ像を作っていったらいいんじゃないかなと考えている。

リンクの貼ったnoteにも書いている通り、フェミニズム的な記事を書いたらここはなんか違うみたいな批判もある。広告主の顔色も伺わなきゃいけない。けど、PMSやゲイカップル、女性の男性の、新しい価値観をどんどん若い世代に提供していったらいいと思う。

メンズのグルーミングやスキンケア、メイクがPOPEYEやメンノンなどの雑誌に当たり前に登場する時代なんだから、見た目だけじゃないジェンダーの価値感、身に着けなきゃいけないこれからの価値感をおしゃれに、カジュアルにPOPEYE流に、どんどん打ち出していって欲しい。一人称は、"ぼく"のままでいいから、少しずつゆっくり変化していけばいい。

自分は、POPEYEのような大衆メンズカルチャー誌にフェミニズム的なものや社会的思想をものすごく求めていないし、強く求められていないと思う。
でも、そこには時代にあった変化と、社会の先を行く価値観は必要。

POPEYEを応援したいし、少しずつ変わっていくPOPEYEも読みたい。多くの人に愛される雑誌だからこそ変化が必要だし、2020年から数年がそのときなのかも。

世の中はいま大きな変革期にあると思う。人種や性別、パワハラ、セクハラなど当たり前にあった感覚が崩れ、新たな指針・価値のもと社会が動きはじめている。
そんな中で、雑誌やテレビ、その他ネットメディアなどの様々な媒体や、書店といったその媒体を売る小売店にも社会から変われと言われている気がする。変わらない価値もあるけど、変わるとこは変わっていかなきゃ。

自分も書店という数多の情報や知識が集まる場所に勤めている以上、思考のバージョンアップを可能な限りしている。

毎月、POPEYEを含めた雑誌がどう変わっていくのか売り場から見つめたいと思う。かつてのananが自立する強い女性像を築き上げたように。


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