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書籍『すごい無意識』を読んでみた。

■本レポートの抜粋--------------

心の奥の「なんとなく」を自由自在にコントロールする方法
「ビジネスがうまくいかない……」
「年収が上がらない……」
「恋愛、結婚生活がうまくいかない……」
「健康に不安がある……」
「お金がない……」

これらは一見無関係に見えます。
ところが、原因はすべて同じなのです。

仕事、お金、恋愛、プライベート、あらゆる面で「なぜかうまくいく人」。
人生を我が物顔でどんどん切り開いていく彼らと、
平凡な人生を歩む人の差はどこにあるのでしょうか?

その答えが「メタ無意識」です。

メタ無意識と呼ばれる領域は、自分ではなかなか認知しにくいですが、
さまざま手法によってアクセスでき、書き換えることも可能です。

メタ無意識とは、現実をいかに解釈するか判断する「器」のようなもの。
多くの人は「現実の内容を変えよう」と、もがき続けます。
ところが、じつは現実が入っている器(メタ無意識)の形を変えると、
現実はたやすく変化するのです。

本書では「言葉を使ってメタ無意識のパターンを書き換える方法」
を徹底的にお伝えします。

ーーーーーー書籍情報ーーーーーー

書籍名:すごい無意識

著 書:梯谷幸司

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◼️本書の選定理由

意識と無意識について学びを深めるためです。

過去NNGや大神さんの朝礼の中でも出て来た言葉なのですが、これまで面と向き合って考えたことが無く、直近取り組んでいる『非言語(ペーシング)』含むNLPとも内容が関係している本書を見つけたことがきっかけです。

また先週、先々週読んだ書籍『年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの教科書』、『言語化力』双方に書かれていた『自分の軸(スタンス)を持つ』ことの重要性という点においては3作品とも通じるものがありました。合わせてこちらも学ぶことでより深い学びに結びつけて行きます。

※もう1冊、決断力に関する書籍も読んだのですが、ピンと来なかったのでそちらを取り上げるのは辞めました。

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◼️メタ無意識とは?

本書で書かれている『メタ無意識』とは、いわば『無意識のクセ』。これが日常的に行っている様々な判断の基本的な考え方のベースとなり、言葉となり、行動となって、人生に影響を及ぼしていると著者は述べています。

『メタ無意識』は意識がないだけにコントロールすることは簡単ではありません。しかし、行動から逆引きして自分の無意識のクセを知り、そこからクセを正してビジネスや健康問題など、自分自身の人生の命運を根幹から変化させることはできます。

様々な手法によってアクセスでき、書き換えることが可能なのです。

著者はNLP(神経言語プログラミング)、NLPを発展させたLABプロファイルといった技術を駆使し、コンサルタント・メンタルコーチ、カウンセラー、心理トレーナーとして30年以上活動して経験からそう述べています。

◼️人間の意識には『顕在意識』、『潜在意識』、『メタ無意識』がある

心理学的にいうと、人にはまず五感情報があり、その次に無意識潜在意識、そして最後に顕在意識があります。

①顕在意識:人が理性で考えるときに使われる意識のことで、会話や思考、計算などに使われ、容易に知覚できる領域のことを指します。
②潜在意識:私たちが知覚することのできない領域です。眠っているときや没我状態のとき、ぼーっとしているときに活性化されます。

著者は上記のうち②に長年疑問を抱えていました。それは『では、何が、潜在意識に固有の感情や信念、思考を作らせてしまうのだろうか』という疑問です。

その疑問を経た後に潜在意識の奥にはさらに何層かあり、それが潜在意識に影響を与えていると気づきました。それが『無意識』だったのです。

※著者はここで『無意識』に『超えたところの』という意味を持つ『メタ』という言葉をつけ『メタ無意識』と名付け、潜在意識から離れた存在として使い始めました。

メタ無意識は、潜在意識を入れる器のようなもので、その器次第で見え方が変わってしまいます。


中身が同じでも入れ物が変われば見え方が変わります。コカ・コーラを普通のコップに入れればコップの形に見えるが、ミッキーマウスの形のグラスに入っていればミッキーマウスの形に見えるのと同じこと。

この器、つまり『メタ無意識』こそ、人生においてさまざまな現実を作り出す思考などの前提となると著者は説いています。

◼️心はメタ無意識に宿る。

例えば、『世の中は思い通りにならない』と信じ混んでいれば、世の中はその通りに見えますから、『世の中には思い通りにならない。危険だからじっとしていよう』と考えてしまいます。
それに対して、『いやいや世の中思い通りにならないから面白いんだ』という信じ込みがあれば、アクシデントが起きても『何か面白いことが起きている。さてどうしよう?』という思考と行動になります。

著者はこの信じ込み、外部をどのようにとらえているのかということを『内的環境』と呼んでいます。信じ込みは『メタ無意識』という器の中に入った潜在意識なのです。

・体調が悪いのは〇〇が原因かも
・なんとなく気分が晴れないのは、〇〇のせいかもしれない

人はつねに見えない何かに支配されているため『どうにもできない』と思ってしまいがちです。

ですが、このように『見えない何かに動かされている』という前提・感覚の人もいれば、『感情も身体も役割すらも私自身ではなく、私が管理し、コントロールするものだ』という前提・感覚の人たちもいます。

あなたはどちらでしょうか?

※本書では遺伝子や人の進化と絡めて上記解説されていますが、全てをまとめると量が膨大になるため割愛します。

◼️自分の『無意識のクセ』を知る14のパターン

メタ無意識には大きく2つ、①『自分をどのように見せるのかという器』の役割と、②『外側の世界をどう捉え、どのように振る舞うのか、方向性を決定する』という役割があります。

メタ無意識が他者基準だと『本来の自分』が何だったかぼやけて来ますが、自分が基準なら自分がどう生きていきたいのか明確になります。
過去に焦点が当たっていると正しさばかり追求しますが、未来に焦点を当てると自分のやりたいことを実現することができます。
体験の心地よさだけを求めればゴールは難しくなりますが、目的に意識を向ければゴールはたやすくなります。

こうしたメタ無意識のパターンを知ること、そして自分の思考や言動に自覚的になり調整していくこと。この積み重ねによって、自分のやりたいことが明確になり目的がスムーズに実現されるようになります

ここではメタ無意識のパターンを見て、まずどんなパターンがあるのか、そして自分がどのパターンを使っているのかを知ることから始まります。

パターン1:主体性【主体行動型・○反応分析型】

パターン2:動機付けの方向性【目的志向型・○問題回避型】

パターン3:喜びの判断基準【他者基準・○自分基準】

パターン4:思考の方向性【○過去基準・未来基準】

パターン5:動機付けの選択理由【プロセス型・○オプション型】

パターン6:どちらを重視するか【人間重視型・○物質タスク重視型】

パターン7:目的の焦点【目的基準・○体験基準】

パターン8:現実の責任者は誰か【他者原因型・○自分原因型】

パターン9:物事のとらえ方【○悲観基準・楽観基準】

パターン10:判断するときの心理状態【○分離体験型・実体験型】

パターン11:それは誰が決めたのか【○義務型・欲求型】

パターン12:自己認識【○限定的自我・絶対的自我】

パターン13:本気度合い【結果期待型・○結果行動型】

パターン14:根本欲求【生存欲求・○目的欲求】

僕自身のパターンを上記14種に当てはめて見ると、ほとんどがビジネスや人生においてはネガティブよりだということがわかりました。

※メタ無意識にある意識パターンを「メタプログラム」と呼びます。これは、外の情報をとらえるときのフィルターであり、メタ無意識を形作り、現実世界を方向付けをする重要な存在です。どんな意識パターンがあり、自分がどれを使っているかを知ったうえで、ケースバイケースで使い分けることが重要になります。

◼️うまくいかない真犯人『メタ無意識』を書き換える

一般的な人は、社会的なアクシデントが起きると『世の中が不景気になる』と思います(悲観基準)。しかし成功している人は、『誰かが損するときは誰かが儲けるでしょ』というフィルターがあるので、リーマンショックのような混乱期には、『チャンスだ!儲かる業種はどこだ?』と反応が違ってきます(楽観基準)

この違いはこれまで学んできたメタ無意識がどちらの方向に向いているか、どちらに焦点が当たっているか、というちょっとした違いだけなのです。

14のパターンに良し悪しはありませんし、ケースバイケースで最適なパターンが違ったりもします。どれを選択してもあなたの自由ですが、物事がうまくいく人は、共通する成功脳パターンでいきています

【うまくいく人の14の成功脳パターン】

パターン1:主体性【○主体行動型・×反応分析型】★

パターン2:動機付けの方向性【○目的志向型・×問題回避型】★

パターン3:喜びの判断基準【×他者基準・○自分基準】

パターン4:思考の方向性【×過去基準・○未来基準】★

パターン5:動機付けの選択理由【×プロセス型・○オプション型】

パターン6:どちらを重視するか【×人間重視型・○物質タスク重視型】

パターン7:目的の焦点【○目的基準・×体験基準】★

パターン8:現実の責任者は誰か【×他者原因型・○自分原因型】

パターン9:物事のとらえ方【×悲観基準・○楽観基準】★

パターン10:判断するときの心理状態【×分離体験型・○実体験型】★

パターン11:それは誰が決めたのか【×義務型・○欲求型】★

パターン12:自己認識【×限定的自我・○絶対的自我】★

パターン13:本気度合い【結果期待型・○結果行動型】

パターン14:根本欲求【生存欲求・○目的欲求】

※★=この成功パターンと自分が合致しなかったもの。

本書では、物事がうまく行く人と行かない人は、脳の働かせ方が逆で、うまく行く人は脳の働きを利用していると述べています。それらは貧困脳とミリオネア脳とも言えるある種のメタプログラムだと著者は過去30年近くの経験を通して述べています。

【ミリオネアの人たちは何をハッキリさせているのか】

左があるから右という概念が存在し、上があるからしたという概念が存在します。前提としてまず脳の中の概念というのは、対比させることで存在させることができます。

普通の人は生き残ること、安心安全を求めて人生を生きています。『生き残りや安心安全』を求めると、その対比として、脳はまず苦痛な記憶を想起して保存し、苦痛な記憶が強化されていきます。
そして苦痛な記憶を保存するために、苦痛なことを作り出し、それが貧困やビジネスのつまずき、事故や病気を引き起こしてしまうと言います。その結果、『苦痛な記憶』を存続させ続けるために、『生き残りや安心・安全』を求めるという、依存しあった関係になってしまいます。

ですがミリオネアの人たちがやっていたのはこれら普通の人とのやり方とはことなりました。それは苦痛な記憶、好ましくない記憶を利用する(脳は逆に動くという性質を利用する)方法です。

脳はストレスがない二分法を好み、対比させることで概念を存在させようとする性質があります。そこで、苦痛な記憶、好ましくない記憶をハッキリと意識に上げることで、その逆を用意させるのです。

その方法とは、『儲けさせろというだけのクライアントとは仕事をしない』とハッキリ自覚することで『儲けさせろと求めない健全なクライアントを探さなくてはいけませんね』と、脳が動き出すわけです。

ミリオネアの人たちは、この苦痛な記憶、好ましくない記憶を整理しています。わかりやすくいうと『やらないことリスト』を作っているのです。この部分に関しては、先日読んだ神田昌典さんの著書『非常識な成功法則』とも共通点があります。避けたいことがあるから、欲しいものがハッキリするのです。

やらないことを実現するために、やるべきことを今以上に伸ばす。やらないことをやらないだけを正当化する訳ではない点を覚えておく必要がある訳です。

◼️潜在意識を思い通りにコントロールするすごい方法

なりたい自分に合わない前提なら、壊して新しい前提をつくればいい。人生をうまく運ぶためには、ゴールを明確にしないと進めません。本書内ではその方法として下記6つのステップが紹介されています。

【望みを効果的に脳につかませる6つのステップ】

ステップ1:避けたいことを洗い出す 例)貧乏になりたくない

なんでも良いですが、ここでは仮に貧乏になりたくないことを避けたいこととして挙げます。

ステップ2:ステップ1の正反対の目標を立てる 貧乏いや→お金欲しい

ここで問題なのは、『お金が欲しい』という目標を立てたことでお金がある状態とない状態の両方をしっかり想像してしまっていることです。このように方向性の違う2つの目標があることを二重拘束状態(ダブルバインド)と言います。

ステップ3:モデルを見つける 好きな芸能人は誰?尊敬する点は?

ステップ2での二重拘束状態(ダブルバインド)では、脳はどちらを現実化していいかわからなくなります。しかしこれはステップ3に入る為に重要なプロセスとなり、この状態から抜け出る為に『では自分はどうなりたいのか?』という具体的な目標が必要となります。

多くの場合モデルとなる人が出てきません。憧れの人がいないのは資本主義の元で自分の価値観を放棄している状態だからです。

書店、図書館、テレビ、ネット検索、人との会話などでヒントに触れると、『考えや行動に惹かれる』といった答えが出てきます。そうすることで自分の価値感や感覚を取り戻していきます。

ステップ4:ステップ3を踏まえ、具体的になりたい自分と置き換える

憧れの人の素質や動き、考え方を、自分が実際にそのような表現をするとどんな感じがするか、憧れの人の着ぐるみに入るようなイメージで重ね合わせていきます。10年後、20年後どんな結果になっているか。どんな行動をとって誰と関係をもっていて、どんな能力や新年や価値観を持っているか。

未来の記憶を思い出していきます。

ステップ5:『もっと』『さらに』を使って目標の表現を発展させていく

仮に『集客数がこうなって、売り上げがこのくらいになっている』だと、『今はそうなっていない』という前提が入ります。

脳は前提を現実化しようとするので、そのままだと『今はそうなっていない』という状態が現実化してしまいます。ですから、『私はもともと集客できていて、もっと集客できるようになりたい』という表現にすると、『今も集客できている』というところから始まります。

『もっと』『さらに』という言葉をつけて目標を発展させていきます。

ステップ6:望ましい状態を達成しているかのように振る舞う

脳は身体の動きをみて信じ込みを作っていきます。ですので、この人の前ではこういう動きをするなど完全になりきって、想像して、その様子をハッキリさせていきます。

行動の回数が多ければ多いほど、脳はその動きをみて、『私ってこういう人なんだ』と信じ込み、『今までの信じ込みは間違っていた。書き直そう』となります。

◼️まとめ

意識と無意識、本書での『メタ無意識』を学んだことで、2点学びがありました。それは①まず自分がどういった概念を持っているかを知れたこと。②メタ無意識に気づきそれを変えられるのは自分だけだということです。

自分自身のメタ無意識を解き、より良い成功者マインドに持っていくこともそうですが、自身のクライアントや関わりを持っている人(上司やNNGメンバー、社員のみんな)に対しても、今学んでいるペーシングからのリーディングを活用することで今よりもっと良い関係性を構築できると思いました。

書籍全てを今よりもっと飲み込み体現するのには少し時間がかかりそうですが、ペンとメモを使って過去書き出した行動に書き足してみます。


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