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ホームシック衛星2024で気づいた自分にとっての公転周期

『BUMP OF CHICKEN TOUR ホームシック衛星2024』の名古屋公演1日目に行ってきたので、今思ったことをつらつらと書き出していく。思い切り自分語りなので苦手な方はごめんなさい。

なお、まだ行ってない人がうっかりこの記事を見てネタバレを食らうといけないので、公演内容については一切書かないつもりである(全公演が終わったあとに気が向いたら追記するかも)。

まず、今回のツアーの経緯についてなのだが、これはオフィシャルサイトで藤くんが語っている。それはとてもとてもアツく。こちらを見た方が確実にちゃんと意図が伝わるので、この記事では詳しく書かない。

ちょっとだけ書くと、「28年周期」がとある重要な意味をもつもので、BUMPのメンバーが28歳になるタイミングでそれに気づき、アルバム『orbital period』を発売。その時のツアーの名前が『ホームシック衛星』。

そして、BUMPが結成28周年を迎える今年、開催されているツアーが『ホームシック衛星2024』。

これだけでももうアツくない?でも28年周期の詳しい意味とアルバム誕生までの経緯を知るともっとアツいから。読んでない人は是非読んでほしい。もう一回リンク貼っちゃう。LPサイトかよ。

で、僕は前回の『ホームシック衛星』には参戦しておらず(当時は小学生でBUMPを知っていたかも怪しかった)、今回の『ホームシック衛星2024』との比較とか、どこがどう変わったか、変わってないか、とかはわからないのだが、間違いなく言えるのは「今回のツアー、最高」である。

正確には「今回のツアー最高」なのであるが。まあ昔のリバイバルツアーで昔の曲をやるって時点でまあ素晴らしいのは確定してるよね。特にorbital periodの曲は好きな曲が多いので(これはネタバレではないよね)。

僕がBUMPを明確に好きになったのは2014年、RAYが発売されて、WILLPOLISをツアータイトルに引っ提げていた頃。ということは、当然というかrayから入ったわけである。

しかし、BUMP沼にハマるキッカケになったのは確実に『orbital period』だった。確か高校の同級生がアルバムを貸してくれた。分厚くて、とても歌詞カードとは思えない大容量の絵本が付いたアルバム。はじめから順々に聴いていって、刺さったのが『飴玉の唄』だった。

当時、人間関係に漠然とした不安を抱いていた僕にとって、この曲は深い心の奥まで突き刺さった。自分の抱いた不安をまるで形容してくれているかのような。そんな感覚に陥った。そうなったら最後、見事なまでのBUMPerの誕生である。

だから、「BUMPが『orbital period』のリバイバルライブをやる」と知った時は、とても嬉しかった。自分が沼にハマるきっかけになったアルバムのライブである。これはもう行くしかなかった。

できれば2月11日の結成記念日に行きたい気持ちはあったが、僕は割と現実主義なので、2月11日は当たらないだろうと踏み、翌日の2月12日の横浜と、2月24日の名古屋に申し込んだ。結果、横浜は外れ、名古屋が当たった。そうして2月24日のライブに参戦し、先述の「今回のツアー、最高」に戻ってくるわけである。公転周期短かったなー。

宇宙船内かのようなモニターとライトアップが施された会場にしばらく居ると、流れてくるあの音楽。あー、本当に始まるんだなぁ。昔のツアーをリバイバルすること自体は他のアーティストでもあるけれど、それが自分が心を動かされ、BUMPにハマるきっかけになったアルバムのツアーである、という事実がとにかく嬉しかった。

僕が10年前に心を動かされ、聴き倒し音楽が、目の前で演奏され、表現されている。BUMPに出会った頃を思い出し、けれど、その頃私生活が変化したことで、今だからこそ心に刺さる音楽もある。10年という時を経て、僕とBUMPの音楽は少しの変化をもって戻ってきた。そう考えると、僕にとってのBUMPの音楽の公転周期は10年なのかもしれない。

僕がこれからまた10年の公転をし始めるとして、公転周期を迎え『orbital period』を聴いた時、どうなっていて、どう思うのだろうか。

たしかに言えるのは、その周回軌道上で、BUMPという星が、自分の生活に寄り添い、支え続けてくれているということだろう。

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