「楽して勉強したい」というユートピア

今朝、カフェに入りました。すると、隣の男子高校生と女子高生4人組が
「単語を簡単に覚えられる方法はないのか」「テレビとかYoutubeとかで勉強楽しんでいる人すごい、私も勉強を楽しみたい」と話していました。

「なぜ世の中には勉強というものがあるのか」と、一度は疑問に思った人たちも多いと思います。特に、中高生は高校受験・大学受験などで勉強という壁にぶち当たってるのではないでしょうか。

それこそ、中々成績が伸びない、世界史の近現代史で暗記量が膨大だから無理だ、などの理由でどうしても勉強から逃げ出したくなることが私自身多々ありました。

もともと、高校スタートの偏差値が38だった私にとってもはや勉強という苦行は、地獄そのもので、もはや現代文とかいう活字を読むと、脳みそが溶けていくのがよくわかりました(笑)。まあ、それはさておき、これを読んでいただいている学生やその他一般の方々にも、私の気持ちをわかっていただける方もいますかね。

古文とか英語はもはや宇宙語だと思っていた私だったのですが、

そこで感じたのは「楽して勉強」なんてできる人は、おそらくそうはいないということ。

教育業界という商業圏では確かに、楽しく勉強できるようお手伝いします、とか、楽しい先生と楽しい授業で、苦手科目を克服だ!みたいな、謳い文句を見たことがあるとおもいます。

しかし、最終的には、楽して勉強なんていうのは決して簡単ではありません。

というわけで、今回の雑記では、楽して勉強なんていうのはあくまで理想で、ある程度苦しくてなんぼだという話をしてみたいと思います。

楽して勉強ができる、勉強が楽しいことは良いこと

ちょっと脱線しますが、勉強が好きで好きでたまらない、という人はそれはそれで素晴らしいことだと思います。中には、そういう方もいらっしゃいますでしょうし、1時間勉強しただけで、東大合格とかいう人もいっらしゃいますから、そういう人のことを否定するわけではありません。

ですが、こうした人間は同世代に一人か二人いるかいないかです。最近はyoutubeなどのメディアにそういう方がよく登場するようになったのではないでしょうか。その関係で、勉強に対してすごい楽しんでいるように見えます。

でも結局こうした人間は1〜2%です。後の98%〜99%は、多分勉強が心のそこから楽しい!と思っている人はいないと思います。

例えば、いきなり朝起きて、「今日は英語の勉強ができる最高!!!」とか「徹夜で数学マジやべえ!」なんて人、います?笑

多分、大部分の方は、「勉強いやあああああ」「単語覚えたくねええええ、だりいい!」、「気づいたらインスタで写真加工してた」、みたいなことがあると思います。だから、

勉強が嫌い、苦しいというのはほぼ万人に言えることだと僕は思っています。

だけど、学生のうちにどうしてもやらなきゃいけないことがある。それが、受験勉強とかいう勉強の類。めっちゃ面倒臭いこの受験勉強というものは、決して楽ではないのです。

楽ではなく苦しく感じるのは成長している証拠

勉強が苦しくて苦しくて仕方がない。と思っている人が多いということがわかりました。だから今、受験勉強が苦しいと思っているのはそれは、自分が成長している証拠だと思ってください。だって、みんなが嫌いだとしていることを自分の意思でできているのですから、すごい偉業を成し遂げようとしている最中だと思います。

正直、大学受験レベルになると、覚える量が莫大で英単語ターゲットの1900単語全てを覚えるのは非常にしんどいです。そこに残念ながら裏技などありません。長期記憶というのは本当に集中しないと身につきません。

そうしたことを率先して、やっているということはとてもすごいことなのです。

こうした勉強するくせが身につけば、社会人になってからトイックとか資格をとるとかなった時、とても簡単に思えるはずです。

まあ、社会人になった時のことはさておき、とりあえず、皆が嫌いだと思っていることをやろうと思った方はとても尊敬に値すべきことだと思います。

苦しいの先にあるもの

そうして、大学に見事合格し、難関と言われるGMARCHとか関関同立とか、それ以上のえぐい大学に受かったとしたら、それはたまたま運が良かった程度に思ってくれて大丈夫です。

問題は、その大学を目指したプロセス、過程が大事です。みんなが苦しいと思えることに向き合い続けたことこそ、この受験勉強における最大の財産であると思います。

だって、少し余談になりますが、社会に出てから、現代文とか英語とかの棒線部読解をしている会社はありません。よほど特殊な業界に行かない限り、積分している会社もありません。予備校の先生とかになれば、話は別ですけどね。

中国の科挙みたいに、不眠不休で勉強しろというわけでもありません。それこそ、勉強どころではなく、病気になってしまいます。

けれど、受験勉強で得られる「万人が苦しいと思えることに向き合い続ける」という財産を学生の皆様が少しでも得ることができたらと思っています。

決して、簡単ではない道のりであると思いますが、最後までご一読いただきありがとうございました。

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