100%を狙わない仕事のやり方

今日は、どんな職種にも当てはまる

筆者が思う仕事への心構えみたいな事を

書きたいと思います。


鈑金塗装の専門用語は出てきますが
どんな仕事にも
当てはまるであろう
内容ですので
沢山の方に読んでいただきたいです。
 

  

 

先ず、仕事には100%の完成度は無いです。

100%に近い完成度を求める事はあります。

個人個人により能力も違うため

自分の80%が先輩の70%かも知れません。

高い完成度を求め続ける事はとても大事で

それをずっとやれる人は年齢関係なく

ずっと成長していけます。

逆にベテランの方でも

全く仕事ができない人も沢山見てきました。

そういう方は

向上心が無かったり

難しい仕事から逃げて来た。と思います。

 

仕事は経験年数ではなく

何をして来たか…だと思います。

 

でも仕事と言うのは

基本、その会社の方針に合わせる。

コレが大前提です。

 

例えば

自分の80%で充分納まる仕事であれば

80%でいいんです。

逆にそれを90%までやってしまうと

時間の無駄

自己満足

になります。

80%で数をこなす。

それが会社は1番利益が上がるからです。

 

某輸入車ディーラーの集中工場で

働いてた経験も有ります。

そこは基本ブロックで塗ってましたが

どんなに時間をかけてもブロックで塗るには

100パーセントは無い。

色は遠くから見れば見るほど

違いがよく分かります。

そこまで全ての色、車で合わせるのは無理。

塗料メーカーが必ずボカシしてくれ。と言うくらいです。

なので

ボカシが取れるなら100%に近い調色は

無駄になります。

筆者的には80%位合ってれば充分です。

仕事が遅い人はそこを85%、90%まで

持っていこうとしたりします。

その余計な部分は

会社からしたら無駄です。

 


仕事と言うのは

お金を稼ぐ為にやっています。

お金は生活するために必要な
ツールです。


この業界によく居る

職人カタギ的な人は

いつの間にか、それを忘れて

自己満足に走る傾向があります。

 

1番大事な事

 

それは

自分の技術で会社に利益を出す。

その代わりに給料を貰う。

 

コレを忘れてはいけないと思います。

 

筆者は

職人と言うのは

もう鈑金も塗料もいないと思っています。

昔は一枚の鉄板から穴に落とし込んだり

叩いてパネルを作る人がいたり

塗料も二液の時代に

シルバーを刺すように塗ってムラ取りしたり、

人によって出来が大きく変わった時代なら

職人と呼べたと思いますが

今はもう

少し凹んだら交換、

塗料もマニュアル化され

誰が塗ってもそこそこ塗れる時代です。

 

もう職人はいないです。

 

技術はあるので

技術者と言う呼び名があってる気がします。

 

塗装技術者で

1番差が出る工程は

下地と磨きです。

そう、マニュアル化されてなく

感覚的な部分の作業です。

ちゃんとした技術者になりたければ

今の時代、

下地と磨きを極めていく事が大事です。

長年、この業界に居ますが

自分より下地、磨きが上手いと思った

技術者は2人しかいないです。

そのくらい

まともな人が、この業界には

少ないって思ってます。

もちろん

他の人からみたら

筆者もそう見えるかもしれません。

あくまでも筆者目線での話しです。

 

話がそれましたが…

 

会社に利益を上げる事。

それはサラリーマンの1番の役目です。

凄く簡単に言うと

クレームが無く

最低限の質の仕事を数こなせば

会社は1番儲かります。

 

なので

反対に

最低限、納まる質を維持していかないと

ダメです。

 

まだ未熟な技術者は

出来が90%の時も有れば60%の時もあったり

仕事にムラがあります。

失敗もします。

技術者と呼べる人は

80%一定で仕事が出来、失敗も先ずしません。

どちらが会社に利益が大きいから分かると思います。

技術者は丁寧にやれば90%、95%の仕事は

いつでも出来る技量を持っていて

だから80%が一定にやれるんです。

だから失敗もしない。

未熟な技術者は70%で

たまたま90%出来たり

なにかアクシデントがあったり

手を抜いたら駄目な部分を、端折ったりして

60%になるケースが非常多いです。

 

普段の仕事の中で常に自分の技術を上げようしていける人と

考え無しで、ただ仕事をこなしている人の差は

数年後には凄いさになる、って事を理解してほしいです。

 

スーパーカークラスの車をやる場合

技術者が100%に近い仕事をすると思います。

未熟な技術者は

そういう仕事を下地から見るべきです。

上塗りとか仕上がりだけ見る人がほとんどですが

その時点で見るべきポイントがズレてます。

脈のある人や技術者は

は下地から気にして見てきます。

上塗りなんて

今は誰でも出来る時代なんです!


何にしても
良い物を作り上げるのには
下準備や段取りが大事だと言うこと。

塗装は
塗りに目が行きがちです。
派手だし映えるのもあります。

 

こんな経験も昔ありました。

ある会社で新入で入ったばかりの頃、

中古車メインでしたので

仕事はある程度の仕上がりで収まってました。

ある日社長は

新型のセルシオを持ってきて

ある従業員に新車より綺麗に直せと言われてました。

まあ、出来る訳ありませんね…

 

人は良くも悪くも

その環境に慣れていきます。


ある程度の仕事を普段やってると

それしか出来なくる。

反対に

細かい仕事も最初は苦労するけど

やり続ければそれがスタンダードになる。

セルシオもその人から見れば出来ない様な仕事もある人から見れば普段の仕事になります。

どちらも会社の方針なんで

どちらが凄いとか

大変とか

じゃなくです。

どちらも大変な仕事です。

筆者は両方やってきました。

中古車からスーパーカーまで。

 

技術者は

その会社、会社によって

技術を合わせる、仕事を合わせる。

コレを忘れてはいけないです。

 

スーパーカークラスの車をやる為には

やはり普段から

ある程度な細かい仕事をしていかないと

なかなか出来ません。

60%の仕事を普段やる人が

いきなり90%の仕事は出来ないです。

でも普段80%の仕事をやってれば

なんとか90%、95%までやれるはずです。

 

どんな業界でも

一つの業界で食べていきたいなら

一度は最高峰の仕事は見るべき、知るべきです。

知った上で

自分がどう位置でやりたいかも見えてくるかも知れません。

上の仕事をするには

度胸はいります。

誰だって、筆者も最初は怖かったし

ビビりました笑

でも何とかなります!

少しでも向上心があるなら

是非とも上を目指す事は

技術者としてプラスしかないです。

 

上には上がいます。

あの会社が上手い、

あの人上手い、

そんな事を言う人、沢山居ますよね…

 

でも考えてみて下さい。

毎日同じ様な事している訳で

上手いのは当たり前なんです。

プロは上手いのは当たり前。

仕事が出来るのは当たり前です。

 

一人前の技術者は

売り上げを考えます。

 

あの人上手い、とか言ってるうちは

まだ自分が未熟なんだと知るべきです。

 

仕事の出来

作業時間

売り上げ

会社の評判

会社の方針

 

全部ひっくるめで

理解して仕事ができる人。


仕上がりを70%も90%以上も
自分でコントロール出来る人。
それが一人前だと私は思います。

そんな人になれたら
会社から大切な
存在になれてると思います。

記事を読んで心に何かしら
刺さったら
記事を書いた意味があると思っています。


ありがとうございました!

#仕事とは #趣味じゃない#会社が望む事

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