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君たちはどう生きるか2回目鑑賞のこと。

解像度はかなり上がったぶん苛立ちも増えた。
鑑賞前パンフレットを買い、宮崎駿本人の言を読んで疑念は確信に変わっていた。

人生の映画再見の最短記録更新。
鑑賞後の怒りのボルテージも更新。
行きたくないって体と無意識が言ってるのに自分で行くから悪いんじゃんとかうるさいうるさい!

いーの!
作品を鏡にして自分の感情が照り返されてるのわかってるから。
このアグレッションの正体は突き止めがいがあるし、ちゃんと昇華出来れば成長出来るの知ってるから。

なんかねー今腹たってパンフレットを上からグーでグリグリした。

この感じ覚えてる。
かつて親父に感じていたものだ。
つまり俺は宮崎駿にどこか師父のような感情を持っていたと言う事か。
そしてそれがイメージと違い、醜さも見えたから、俺の中に同じものがあるから怒りを感じているのか。

「同じもの」とはなんだ。
なんだ、じゃない。
解ってるんだ。それを認知の表層に上げたくないだけ。頭が痛い。

でも凄いわ。
こんなにマイナス方向に心を揺さぶる虚構の作品ってのは出会った事がない。
しかも作りが雑だったらそっち方面に苛立ちをぶちまける事が出来るんだがクオリティは日本で最高レベルだから作品そのものに向いちゃうんだよ。
(投稿後補足:日本アニメ界の水滸伝、スーパーロボット大戦なんだもん。
エンドロール見て心で悲鳴を上げるくらい。
多分もうこの会社が一同に集まって何かするのはアラブの石油王がとんでもないお金出さない限りない。
だってさーカラーとか地図とか忘れたけど新海誠のとことかプロダクションIGとか。
あ。ちなみにこのエンドロールですら意味があるからね?
初見の時はラスト5秒ですらスリリングだった。
で、うわあああああああ!このジジイまだものづくりするつもりだよ!
多分もう引退宣言しねーよ!ってなる。

彼らもまた協力者でありながら「登場人物」だから。
どういう気持ちで作ったんだろう 笑)

一気呵成に300文字くらいネタバレ書いて消した。危ない。落ち着け俺。
ひっひっふーひっひっふー
たーけーやーぶーやーけーたー
あなたはそうお考えなのですね。

もーーーーーー!
パヤオなんてもんを見せるんじゃあああ!
前回ね、
「これはエンタメじゃない(キリッ」
って言ったけど、言い方間違えてた。
ところどころエンタメだけど知らんと楽しめんわ。爆笑シーンもある。
歌舞伎みたいなもんだし、お酒で言うなら高くてクセのあるワインとか日本酒の原酒みたいなもん。
自分なりの飲み方しってれば美味いけど人を選ぶ。
今日みたいな日はこのまま鳥貴族に行ってガヤガヤうるさい場所で生ジョッキをかっくらった方がむしろ美味しい。
それをしたり顔で「お酒の楽しみ方は…」って言ってるようなもんだった。

それにパヤオも言っている。
アニメの向こうの現実こそ素敵だ、と。
映画見て腹立ててわめき散らしてるんじゃ、彼の巧妙なひっかけに乗ってしまった事になる。

この幾重の層(レイヤー)をなした映画。
ホント怪作/傑作
僕はせっかくお金払ったので怒りの正体の解像度上げてきます。

まったく…やってくれるぜマザロ⚫︎コンジジイ(賞賛)

でもなぜかもう一回くらい総括で見ておきたい。
なんだこの意味わからん謎の神経毒みたい中毒性。


差分。
実はですね、パヤオの幼少期と俺のそれって共通点がちょいちょいあるんですよ。
で、心理的異常性も。(俺は⚫︎リコンじゃねーけどな)

だから彼が脳内ぶちまけたら感応してしまうのは必然でしかない。ただでさえ俺はウェクスラー的に言語理解が高い。
つぶやきを書き殴って消したんすけど、自傷したいとか買いてた。
で、この激しい怒り典型的な「理想化とこきおろし」です。
投影同一視です。

つまり一時的に境界性パーソナリティ障害をぶり返して勝手に急性期になってたわけです。

俺のことなぞそれこそチラシの裏に書いてろって話なんですが、感応力や感受性が高い人、現在治療中の人は深掘りするとそれなりに痛い目見るからサラっと見とくのもアリですよ、という事を言いたくてですね。
少しだけネタバレしますけど、主人公前半部分でボーダーの1歩手前まで行ってましたからね。
そりゃそうだわな。
いかにもってくらいなりそうな環境勢揃いしてるもん。

でもなんかいろいろ得るものはあったし、認めたくない自分を認めたくないまま見守って抱える事が出来るようになれたんだなぁ、という感慨もあったりして。

気が向いたらあと2回くらい見に行こうかな、と思います。
まだ「こうかな」って思う部分があると言うか、俺の推論が正しいなら弟子筋の新海誠に対抗しようとした大人気ないおじいちゃんwwwwという像も浮かんでくるんで。
まあそれにしても鈴木プロデューサーへの愛憎が溢れてて逆にイチャイチャに見えるという別の意味の気持ち悪さもあるなー 笑

んでも「パクさん(故 高畑勲監督)お疲れさまでした」がテーマとして途中から差し込まれたおかげで闇深が緩和されたんは良かった。

以上徒然なるままに。



差分2
ウダウダ考えている。
高畑勲監督が亡くなられたことからの影響。
生前の彼の言を考えていると
「パクさん、あなたこう言ってたけど俺はこう思うよ」
「俺はあなたを尊敬するけど引継ぎはしない」
というレイヤーもある、と気づいた。
俺が最も苛立った場面。
あれは同時に火垂の墓の名シーンのオマージュでもあったわ。
だが意味は恐ろしいほどの真逆。
そして主人公の冒険も火垂の墓の真逆。

どんだけ一つの作品にレイヤー入れんねん。
高畑作品まで復習すんのめんどくせーなー 笑

業深い自分も抱え許容する。
まだその本質に俺は辿りつけていないようだ。

今は怒り心頭にならせてくれた事を少し感謝している。
でもロリマザコンジジイは気持ち悪い。
これはブレない 笑

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