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ガラにもなく冬キャン豆知識

寝袋の快適温度ありゃあただの指標だ。

・標高が100m上がると気温はだいたい0.5度下がる。
・風速1mごとに体感温度は1度下がる。

初級キャンパーはこいつを必ず覚えて欲しい。

例えその市町村の気温が0度でも風速5m(心地よい程度)の風が吹いていたら標高300m程度の丘のような場所でも体感温度はマイナス7度近い。
最近は住所をおおまかに入れれば現地の気温を教えてくれるWebサイトもあるが信用しきらない方がいい。数度違うなぞザラにある。
「たかが数度でしょ?」と思うかも知れない。
その数度が大事なのだ。
試しに普段入ってる湯船の温度を2度下げてみるといいだろう。
温まらないどころか寒ささえ覚えるだろう。

そういうのを考慮しないで市内の気温だけ見て装備を決めるとシャレにならない。
最悪低体温症で死ぬ。

なので寝袋に必ず表示されている快適温度はプラス10度くらいに考えた方がいい。
寝る時軽装になりたいならプラス13-15度だ。

さらに言うなら氷点下で夜半に雨が降ったりするとテントの外側についた水滴が全て凍ってテント内がクーラーボックス状態になる。

あの状態になると気分はもう遭難者だ。

昨今冬キャンを勧めるメディア記事が多い。
それは歓迎する。
星空が超綺麗だしシンと静まり返った森の中に居ると向き合うのは自分しかいない。
焚き火の炎のゆらぎ、暖かさ、焦げた木の匂い(桜の薪とか最高にいい匂い)メシの美味さ
キャンプは冬の方が面白い。

だがナメると簡単に体調を崩すし、平日などでキャンプ場に誰もいない場合助けを求める事も出来ずに低体温症で死んでしまう事もあり得る。

まずはこれでもかというくらい暖を取る手段を過剰なくらい、出来れば緊急時の避難箇所を用意したり(一晩中管理棟に人がいる、車を使う)、電源付きのサイトにして電気ストーブや電気毛布を持っていって欲しい。

まあ、失敗するのも醍醐味っちゃ醍醐味なんだけど最低気温5度以下の場所に行くなら失敗イコール命の危険だと思って臨んで頂ければ幸いである。

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