『嘔吐』

『この世には2種類の人間がいる』

『それは嘔吐しない人間と嘔吐しがちな人間だ』
➖ken➖

今回はいきなり名言でのスタートですね

先日、九州への旅行で船に乗り

嘔吐した

年末の広島旅行でも牡蠣に当たってしまい

嘔吐した

遊園地の乗り物はもちろん乗れないし

公園のブランコでも気持ち悪くなってしまう事がある

子供の頃からなんだかんだ毎年、嘔吐している

そう考えると嘔吐とは長い付き合いになる

嘔吐には苦い苦い経験がある

最も苦い経験は

やはり小学生の頃の『遠足』ではないだろうか

一般的に遠足といえば楽しいイメージがあると思う

しかし自分の遠足へのイメージは悪夢でしかない

それはバスに乗ると100％嘔吐してしまうからだ

観光バスの独特のあの匂いは本当に地獄でしかない

なので遠足での《バスの席》を決めるのは

とても重要になってくる

嘔吐しない人にとってはわかってもらえないと思うが

バスのどこの席に座るかで

その後の自分のスクールライフが

天国にも地獄にもなってしまう

　

大袈裟だと感じる人もいると思われるけど

嘔吐問題は天国と地獄の分岐点なのです

ではなぜ地獄になってしまうか説明しますね

子供の世界にとって嘔吐をする奴は

《ゲロ人間》扱いされてしまうからだ

そしてしばらく近寄ってさえくれなくなる

子供って残酷だなと子供ながらに思った記憶が何度もある

そしてもう一つの問題が

『クラスの中に好きな娘がいたとき問題』である

子供時代に嘔吐なんて不覚な行為をしたら

好きな娘に嫌われてしまう

《嘔吐する奴は汚い》

《嘔吐する男は弱い》

《嘔吐する輩は腐れゲロ人間だ》

こんなレッテルを貼られてしまう
(少し大袈裟な表現もありますね)

これらを踏まえるとバスの席の座る位置は重要で

嘔吐少年には人生を賭けた

『ミッション：インポッシブル』なのである

　

ちなみにベストなバスの席の位置は

最前列の先生の隣である

ここがいちばん平和で安全な場所だ

ここで静かに嘔吐すれば担任の先生が優しく

俺の吐瀉物を完全に隠滅してくれる

しかし子供の世界にとって最前列に座ることは許されない

それは最前列に座る奴は

『クラスのイケてないグループ』という

悪のレッテルを貼られてしまうからだ

バスの最前列はもっともイケてない奴が座るという

暗黙の負のイメージがクラスの全員の中にある

もしもそこに座ってしまうと

クラスのイケてるグループからは罵られ

クラスの好きな娘から好かれるのは難しくなる

なので理想は

最もイケいる《最後列》に座って

好きな娘にそのイケてる感をアピールしたいところだ

しかし、もしこの席で嘔吐をしてしまうと

車内ではパニックになり

その噂はすぐに学年中にまで蔓延してしまい

数週間はゲロ人間の扱いされてしまう

　

では、どこの席に座ればいいのか？

その正解は残念ながら十数年間の学生生活では

見つける事ができませんでした…

まさにミッション：インポッシブルですね…

　

よくよく考えると気持ち悪くなって嘔吐して

クラスの皆んなから避けられるなんて

まさに泣きっ面に蜂ですよね🐝

　

少年の頃の自分はよくこの苦行に耐えたと思う

頭を撫で撫でして褒めてあげたい

その頃の苦行が今の自分の

卑屈で自意識過剰な人格形成に

反映されてることは間違いないと思います

嘔吐組はそんな悲しい思いをして

大人になっていくしかないんでしょうね

ここまでの文章を読んで

『こいつ何言ってんの？』と

思われる人もいるかと思います

そんな貴方は幸せな幼少期を送ってきたという

証なのかもしれませんね

しかしいま考えると、なんだかんだ自分は

嘔吐しがちな人間で良かったよ思えます♪

　

すべての嘔吐人に幸あれ♡

VIVA LA 嘔吐！！！

それでまたCiao！