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影山知明 著 「ゆっくり、いそげ」

【読書記録】

影山知明 著
「ゆっくり、いそげ」 

【・ゆっくり、いそげ:ラテン語でフェスティナ・レンテ、急がば回れ】

【・ビジネスとスローの間をいくもの、AかBかではなく、どっちも】

ミヒャエルエンデの「モモ」の中で、カシオペアが言っていた、「オソイホドハヤイ」にも通じると思いました。

また、清水克衛さんの「逆のものさし思考」に出てきた、二元性一元論や、陰陽の循環にも通じると思いました。

「クルミドコーヒー」というカフェを経営されている著者が、価値の転換やギブから入る大切さ、消費者的な人格と受贈者的人格、お金だけでない大事なもの、交換の原則、支援し合う関係性、私から私たちへの広がり、時間を見方にして生きること、などについて考えていき、カフェを単なるカフェから可能性を引き出す場所にしていくというようなお話です😊

カフェとは自由で、水平(現実社会)と垂直(神とのつながり)の交わる場所であり、大きな循環の一部である。
カフェや出版やイベントを通じて、二元論や、資本主義や、お金やシステムだけに依存しない、特定多数の個人の直接のやりとり→多元的価値、新しい依って立つ原則を探るという興味深い内容でした😊

いつものように、気になったことや心に残ったことをメモ。

・効率化→目的と手段が入れ替わっている
・守り育てるべきは暮らしと幸福感、経済はそのためにある
・「消費者的な人格」と「受贈者的な人格」のどちらのスイッチを押すか 「健全な負債感」
・「クレーマー」は「消費者的な人格」の行き着く先→逆も然り→贈る仕事の行き着く先には何が?
・交換を等価にしてしまってはダメ→健全な負債感の集積こそが看板の価値になる
・日本にチップが普及しない理由→同じ顔ぶれで関係→交換を途絶えさせないため不等価にする
・チェーン店ばかりの駅前と個性あるお店が集まる駅前→個人では後者を選ぶのに、収益の最大化とリスクマネジメントのシステム要請により実現化しない
・経済とは交換の連なり 恩返し 恩送り 贈る仕事の流通量が増える→経済成長と呼んでみては?
・不自由な共生から、自由な孤立へ 4つの象限 
・他人と共に自由に生きる 全ての象限を自由に行き来→本当の自由
・公・共・私 公と共は別物 私からボトムアップして共(私たち)へ編成し直す
・愛されるものになるために必要な時間 時間を味方に 時間とともに育っていく それが許されない現代は不幸
・「利益」の定義を変える 分母を目的にする お金以外の利益 特定多数の関係に成り立つ
・ゆっくり、いそげ 目的をギブすることに 分子を結果と捉える
・GDPを成長させる方法 支援するために力を尽くす お金以外の価値を含めた価値の総和を大きく

などなど。

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