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ミネルバ大学の一年目終了!

八月にサンフランシスコに来てから早八ヶ月、ミネルバ大学の一年目が終了した。ありきたりな表現だけど、本当にあっという間で、気付いたら二学期目も終わっていた。折角なので、殴り書きで一年目の振り返りをしてみる。

一番最高だったのは、世界中から集まった尖った学生に出会えたことだ。人種や所得層、バックグランドなどが全くバラバラで、価値観も全然違う人達と話し、自分の価値観と向き合うのは非常に貴重な経験だった。狭い寮に120人が集まって住んでいたので、人種で固まったりすることもあまりなく、自分とは全然違った人と触れ合うチャンスが多々あった。特にイスラム教の考え方は興味深く、自分の価値観に通ずるところもあり、ラマダンやコーランについて、学期を通してエジプト人に質問しまくっていた。

生徒のスキルセットが全く違うのも面白かった。人には人の得意不得意があり、信頼関係のもと、協力してチームプロジェクトを行うことの重要性を、civic projectを通して学んだ。(僕はサンフランシスコ国際空港の道案内/迷子問題(way-finding problem)をメタバースで解決しようというプログラムに参加した)そこでは、デザインが上手い人もいれば、超クリエイティブなアイディアを思いつく人もいれば、外部のステイクホルダーとの交渉が上手い人もいた。自分の強みは何で、どの分野で戦えば良いのか考えさせられる。今も考え中である。

また、ミネルバでの一年を通して、independentになった気がする。自炊はもちろん、病院の手配や銀行講座の開設、街中にあるジムへの参加など、他のアメリカの大学と違い、キャンパスがなく支援体制もそこまで整っていないおかげで、自分たちで自分たちの生活を成り立たせないといけなかったので、生活力がついた気がする。アメリカの確定申告なども全て自分たちの責任でやる必要があったので、かなり大人になったと思う。英語で、全くシステムの違うアメリカで、一人立ちできたのはかなり自信がついた。(もちろん大学スタッフや友達にも支えてもらいながらだが、)

ソリがあまり合わないルームメイトと2学期間一緒に生活したのもいい経験になった。ルームメイトのことを悪い人だとは全く思わないが、僕の価値観や考え方、人格と正反対すぎて、全くと言っていいほど仲良くならなかった。でも、そういう人物とどうやって付き合えば良いのか勉強になった。ルームメイトであるため物理的に避けることはできないので、波風を立てないように自我を出さずに接することで、無駄にストレスを抱えないようにした。将来、自分とは合わない人と仕事をする機会は多々あると思うので、非常に良い勉強になった。

オンライン授業のフレキシブルさには助かった。学期中に、デンバーに行ってEth Denverというブロックチェーンイベントに参加したり、気分が曇っていたら、外に出て公園で授業を受けたり、物理的な制約に囚われることなく、自分の好きなことを好きなタイミングで、自分の気分に合わせてできたのは非常に良かった。他の大学のように、教室から授業に参加しなければならなかったら、2週間もサンフランシスコを離れてそのイベントに参加することはできなかったはずだ。イベントを通して、自分が夏にインターンを行うGamefi領域についての知見を得たり、アフリカのブロックチェーン業界の起業家などともコネクションを作ることができた。

また、サッカーの偉大さには何度も驚かされた。Eth denverに参加したのは、近所の公園でサッカーをしていた時に出会った日本人若手起業家に誘われたからだ。現地会場では、急に誰かに声をかけられたと思ったら、いつもその公園でサッカーをしているアメリカ人だったりした。プロフェッショナルな場ではなく、サッカーで既にコネクトしていたので、あっさり仲良くなることができた。ネットワーキングとしてではなく、いつもボールを一緒に蹴っている友達と話す感覚だった。それ以外にも、偶然公園で仲良くなったトルコ人と、トルコで会う約束/日本を案内する約束などした。ボール一個で世界中の人と友達になれるサッカーは本当に偉大だと思う。言語の壁なんて関係ない。

ここまで色々書いてきたが、メンタルブレイクダウンされて、モチベを失っていた時期もあった。一年目は4つの基礎効果を強制的に受講する必要があるので、興味のないArt and Humanities や Natural Scienceなどの授業を毎週受けていて、勉強をする目的/モチベなどを失ったりした。しかも、その病み期がEth Denverに参加していた時期とかぶっていたので、大学を休学/退学して自分の好きな領域で起業している若い起業家の人たちがめちゃくちゃかっこよく見えて憧れ、大学を辞めようかな、とか考えた。大学で俺は今何をやっているのだろうか。重い課題に押しつぶされそうになりながら、勉強するモチベを失っていた。
ただ、先輩や友達に相談し、冷静に考えてみると、自分は特にやりたいことが定まっておらず、今退学したところで、目的のない退学になることに気づいた。キラキラしている起業家に囲まれているせいで、自分も今すぐキラキラしないといけないと勘違いしていた。キラキラは、自分のパッションなどから自然と出てくるもののはずなのに。
ミネルバは社会に触れる機会が多く、様々なパッションを持つ世界中の人たちに出会うことができる。ミネルバに残って、自分が何をやりたいのか、何に興味があるのか、周りの人との議論を通じて、様々な経験を通じて、自己理解を深めていく方が良いのではないかという結論に至った。勉強は省エネモードでもいいし、来年からは専攻に合わせて自分で授業を選択するので、授業にも(多分)熱が入るはずだ。しかも、よく考えてみれば、大学の授業で音を上げているようでは、世界にインパクトを持つ天才起業家に勝てるはずがない。というわけで、来年もミネルバ大学に残ることを決めた。最高の仲間にも出会ったので、彼らとより一緒にいたいという思いも強かった。

まとまりのない文章になりましたが、自分の思い/考えていることを、思いつくままに綴ってみました。気に入っていただけたら、イイネしていただけると嬉しいです。
夏休みは、Web3の中のGamefiの領域で、ナイジェリアにあるスタートアップでインターンを3ヶ月ほど行うので、めちゃくちゃ楽しみです。それについても日々アップデートしていこうと思うので、TwitterYouTubeの方のフォローもお願いします!

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
これからもよろしくお願いします。

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