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けもの道 04[2018春]

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狩猟専門誌『けもの道』の2018春号の有料記事をまとめてお得に読めるマガジンです。特集テーマは「猟犬と歩く。その先にある光景」。伝統の宮古の熊ぶち、かわいいのに頼れるミニチュアダ…
『けもの道 2018春』の有料記事を6本以上お読みになりたい場合は本マガジンをご購入いただくとお得…
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#ジビエ

写真を撮るより難しい? 課題山積みの初めてエア猟記

写真・文安藤“アン”誠起 カメラを覗く感じでスコープを覗いてはならないいきなり出遅れてしまった。 当初は11月15日の狩猟解禁日に狩りデビューするつもりだった。 すでに狩猟免許取得と初心者講習は合格していたこともあり、あと2ヶ月半もあれば銃が所持できるだろうと油断したのがマズかった。 8月下旬から各種申請を始めたのだが、思った以上にやり取りに時間がかかってしまい、猟期開始から10日ほど遅れて、もろもろの準備が揃った次第。 銃は甲府にある銃砲店『ヒーローズインク』で

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銃砲店主直伝! 猟場でカモを解体する方法(おいしく食べるまで)

獲りたてのカモを猟場で食べる都銃砲・橋本勝弘さんの手ほどきでカモ猟で初猟果をあげた「けもの道新米ハンター」一行。続いては再び橋本さんより、カモの簡単な解体方法を紹介いただいた。 ナイフ1本とまな板代わりになるものがあれば猟場でもできるので、獲ってすぐに食べてみたいときなどに参考にしてほしい。 解体したのは新米ハンターの2人が獲ったカルガモ2羽。射獲直後に肛門から腸抜きは済ませてある状態からスタートした。 文・写真|佐茂規彦 写真で見る “猟場でできるカモの解体方法”

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ヤクシカ、屋久島から全国へ 〜 ジビエ・加工品としての利活用現場レポート

写真・文|安藤“アン”誠起 世界自然遺産の島でも起きていたシカの食害九州本土の最南端から南へ約60kmの海上に浮かぶ屋久島は、花崗岩が隆起してできた円形状の島だ。周囲132km、島面積504.89㎢のこの島は、樹齢7200年説もある巨木・縄文杉をはじめ、島内の大部分が深い原生林で覆われている。その類を見ない豊かで多様性のある自然環境が評価され、1993年には世界自然遺産に登録された。 昔から屋久島では「サル二万、シカ二万、ヒト二万」と言われるほど、鹿が多いので有名だ。現

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ニホンジカ、肉と皮まで使い切る 〜 メリケンヘッドクォーターズが目指す社会貢献と事業の両立

洋服屋ができる社会貢献2000年、メリケンヘッドクォーターズ(以下「メリケン社」)は神戸にオープンしたメンズアパレルショップの「Howdy Doody(ハウディードゥーディー)」から始まった。 店では港町らしく釣り人や船乗りをイメージしたオリジナル商品やセレクト品を販売。そして地元客と接する中で兵庫県で発生しているニホンジカによる農林業被害や、捕獲された個体が大量に廃棄されていることを知るようになる。 「廃棄されるニホンジカの皮を事業として活用する。それが獣害問題に対し