中国版ChatGPTが来月登場
去年のリリース時に一部の範囲内で話題になり、それ以降は表立ってニュースで目にすることがなかったChatGPT。
先週あたりから中国国内ニュース関連のWeChatアカウントのタイトルでChatGPTの文字をよく見るようになった。
中国からは基本アクセスできない
通常メールアドレスと電話番号があれば会員登録でき、無料で使用可能だが、中国国内はIP制限があるため基本的にはアクセスできない。
WeChat上では「ChatGPT」を名乗るWeChat公式アカウントやミニプログラムが多数出現。無料期間を過ぎると料金が発生するようになっていた。
淘宝や閑魚でも会員登録代行業者などが現れ、2月9日から「ChatGPT」が淘宝、WeChat公式アカウントやミニプログラムで検索NGワードとなっている。
この現象はClubhouseのリリース時と同じで、会員登録代行で荒稼ぎした業者などがいたため、淘宝では今だClubhouseが検索NGワードとなっている。
百度が文心一言(ERNIE Bot)のリリースを発表
2月7日、百度が「文心一言(ERNIE Bot)」のリリースを発表。3月中に内部テストを終え、その後一般公開や百度検索に取り込まれる予定となっているとのことだ。
時を同じくして、GoogleはチャットAIサービス「Bard」をリリース予定。また、メタ社が開発している「Blenderbot」も今後市場にでてくると予想される。
マイクロソフト社の検索エンジンBingはChatGPTとの統合を検討中で、他のサービスより一歩先を行っている。
すでに、日常生活ではカスタマーサポートに電話をするとAIが答えるという場面が増えてきた。簡単な内容であればAIが対応することで済むが、複雑な内容はやはり人間の対応が必要になってくる。完全に人間の仕事が奪われることは今の所なさそうだ。
悪用されるとどうなるか、なくなる仕事は何かなど様々な議論がされている最中で、今後の動向が気になる分野の一つとなってきている。
ライター:タカハシヒロミ
2000年より上海在住、趣味は空手とダイビング。海水魚のブログも運営。
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