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中国激安EVや電動バイクが日本に入ってきたら?

上海KEMBOの中原です。上海のコロナネタばかりなので、そろそろマーケティングネタを書こうと思います。

日本では、日産サクラというEV軽自動車が、デビューから3週間で受注1万1000台を突破し話題となっているが、値段を調べてみると安いグレードでも240万円するからもはや以前のイメージの軽自動車ではない。

一方、中国では、上海にテスラの工場が出来てから、バカ売れしてるのだが、安くなったとはいえ、最安のモデル3が、4、500万円はする。到底庶民の車とは言えない。そのテスラの売上を2021年に大きく上回って突如販売台数1位で39.5万台も売れた車がある、五菱の宏光MINIという車種なのだが、なんと50万円程度から買える激安EVである。
かなり機能を絞ってて、航続距離も短いので、毎日充電することを想定した
完全に街乗り、ちょい乗りEVである。

五菱公式サイトより

見た目もかわいいし。これで50万円ならほしいと本気で思う。
実際、日本の軽自動車ユーザーをターゲットにしたらかなり売れるのではと思う。東京以外の地方では、車は移動手段の足として1人1台所有しているのも珍しくない。単なる移動手段なのだから、できるだけコストを抑えたいと思う人も沢山いるだろうし、自宅で充電も出来て、排ガスも出ないし、環境にも優しい。無駄にスピードは出ないけど、電気モーターの特性として、出だしは意外と速いからストレスもない。

日本で乗るにはどうしたらいいか、並行輸入するしかないので、調べてみたらところ、中国は58協定に加盟していないため、日本でのナンバー取得に相当の手間がかかる。58協定は日本も参加している「国連の車両等の相互承認協定(1958年協定)」である。
現在、個人で輸入することは難しいし、どこかの業者が並行輸入したとしても、ナンバー取得までに相応の経費が乗っかって100万円をゆうに超えるだろうとのことである。とはいえ、近い将来、メーカー自身が本格的に日本や世界展開していく可能性はある。
実際、日本以外の国へは既に進出してて、シェアをぐんと伸ばすだろう。
インドでは、SUZUKI自動車がいち早く進出して格安の自動車を販売してシェアを伸ばしたが、同じ現象が他の新興国で起こることは容易に想像できる。

また、
以前の中国といえば、自転車や原付バイクが沢山町中を走ってるいるイメージを持たられてる人も多いだろうが、
現在は、シェア自転車と電動バイクが取って代わっている。
シェア自転車は、自分で所有しないし、乗り捨ても自由なので、必要なときに、拾って乗るだけ、1回2、30円くらいだし、便利この上ない。
もうちょっと遠出したいとか、子供を送り迎えしたいとかの需要には、電動自転車がいい。電動自転車といってもペダルは法律上つけてるだけで、実際はミニ電動バイクである。大体2,3万円くらいなのだが、1万円くらいのもある。

小牛公式サイトより


例えば、小牛(niu)というブランド、ブランディングに成功してて3万円〜10万円くらいのもあって、他社よりも若干高いが売れている。
私も所有しているのだが、時速30kmくらい出て、出だしもいいし。充電も簡単だ。近所の買い物とかにとても重宝する。上海は車も増えて駐車場不足の問題もあるので、わざわざ車に乗っていくよりは、電動自転車でちょちょって行くほうが早いし楽ちんなのである。
実はこの、小牛(niu)は、世界中で売られていて、米NASDAQへも上場している企業である。2021年の10月〜12月期は、23万台も売れたそうで、日本にも入ってくるかもしれないが、日本では、法律上、原付き扱いになるし、それなりの金額になってしまう可能性も高いけど、進出したら売れるのではと私は思う。

近い将来、小米やOPPOのような中華格安スマホのように、中国EV車、EVバイクが日本の街を普通に走る日が来るだろう。安くて良いものが売れるという市場の原理には逆らえないが、日本のブランドも負けずに頑張ってもらいたいと思う。個人的には、HONDAのeというEV車がかわいくて良いと思うが、450万円〜となにせ高すぎるのでどうにかしてほしいものである。

ライター:中原賢一
KEMBO(上海賢房信息技術有限公司)CEO 董事長 総経理
2000年IT会社でシステムエンジニア。
2003年より中国往来開始、上海でWEB系システム開発のPMを歴任。
2008年上海にKEMBO社設立、中国の日系企業を中心にWEBマーケティング、プロモーションを多数実施。
現在はデジタルマーケティングコンサルタントとして、クライアントと寄り添い、新ブランドの戦略立案から制作・運用までデジタルマーケティング全般をお手伝いする。
また、データ分析、AIは再度エンジニアレベルから研究中。日本ディープラーニング協会E資格保持者。趣味は空手。2児の父。

お問い合わせ:info@kembo-net.com
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