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マネジメントとは

ピータードラッカー氏の名著「マネジメント」。フルバージョンの3巻を一度読んだのですが、年内に再度3巻を読んでみようと思い、先日上巻を読み直してみました。
 
難解と言われるドラッカー氏ですが、再読すると一度目よりは多少立体的に理解できるような気がします(もちろんまだまだ理解は不十分だとは思いますが)。
 
改めて「マネジメント」を読むと、「成果」というものをすごく大事にしていることが分かります。
この場合の成果というのは、お客様に価値を提供すること、もっと平たく言うと、お客様に喜んで頂く仕事をするということです。
 
時々、「成果」という言葉を使うと、売上を上げる、とか、利益を出す」とかを上げられる方がいますが、これは「結果」です。お客様に喜んで頂く仕事をするという「成果」の結果として、売上が上がり、利益が上がるのだと思います。
 
そして、「マネジメント」の中では、マネジメント、つまり経営者は、人の強みを活かして「成果」を上げさせると書かれています。また、「成果」を上げる強みをもつ人に「成果」の責任をもたせるとしています。
 
ここがとても大事なところで、ドラッカー氏は人の強みを活かす、ということをすごく大事にしています。個々の人格を尊重しています。
こうした考えは、ナチスドイツのユダヤ人迫害から逃れ、終生全体主義を嫌悪していたドラッカー氏の哲学を感じます。
 
下巻になりますが、ドラッカー氏は、マネジメントの正当性とは、人の強みを活かして成果を出すことによりお客様に喜んで頂くとともに、社員の自己実現を図ることにあると書かれています。
 
逆に考えると、マネジメントがうまく行かなければ、人の強みを活かして成果を出すこともできず、お客様も喜ぶことはなく、社員の自己実現を図ることもできません。
 
マネジメントの仕事は、それほどのインパクトがある仕事だということだと思います。

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