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横着心では事実を収集し、よいアウトプットすることが難しいのでは

先週まで、ベストセラーとなっていた「ファクトフルネス」という本を読んでいました。
本書は人間の色々な本能が、事実と異なる認識をもたらしてしまうと分析しており、それぞれの本能は非常に説得力があるものでした。
 
どのような本能が事実とは異なる認識をもたらすかは(もしご興味があれば)本書をお読み頂きたいのですが、
 
これは私の持論なのですが、事実を確認せずに、「あれはこうだ、これはこうだ」と認識したり、決めつけるのには、非常に人間の横着心もあるのでは、と思っています(これは私も含めてのことですが)。
 
本質的には、一つのテーマに対して、関連がある事実や、そこで言われている事を収集し、確認した上で(インプット)、分析したり、意見を述べたりすべきなのです(アウトプット)。
 
しかし、事実や言われている事を収集したり、確認したりすることは大変な労力を伴いますし、時には理解力、知力が求められます。
その為、多くの人は、事実や言われている事を収集することをせずに、自分自身が把握している範囲で「あれはこうだ、これはこうだ」と言うことが多いのです。
 
ただ、それでは本当の状況変化に合わせた、正しい理解や判断ができないのではないでしょうか。
求められる姿、誠実な姿は、関連ある事実や、言われている事をできる限り収集し、確認した上で、分析したり、意見を述べることなのでは、と考えます。
 
古代ギリシャの哲学者ソクラテスが「無知の知」を提唱したことが、その後の文明・文化の発達にも貢献しました。「知らないことを素直に知らないと認め、知ろうと努力すること」が生成発展する為の基盤なのではと思います。


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