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お客様の困りごと解決が新規事業のタネ

経営計画策定支援の中で、事業範囲拡大の議論をお客様としながら感じることは、経営陣だけではなく社員の方々も含めて「自分達が提供しているもの、できること」だけで考えるのではなく、「お客様が困ってることはなになのか、それはどうすれば解決するのか」を最優先に考える意識づけをしていくことが、事業範囲拡大には必要だと感じます。

お客様と日々取引ややり取りをする中では、様々なお客様の困りごとに接することもあると思います。その時に、「この困りごとは自分達が売っている商材、サービスでは対応できないな」と思いスルーしていたら、事業範囲は拡大しないのです。

そうではなく、「この困りごとは自分達が売っている商材では対応できないが、困りごとを解決する為に当社でできることはないだろうか」と考えて社内に持ち帰り、社内で相談、検討できるような雰囲気、体制作りが重要なのではないかと感じます。この時、経営幹部はじめ「そんなことに対応できない、そんなこと持ち帰ってくるな」というような企業文化だと、結局その会社の事業範囲はいつまでも変わることはないのだと思います。

別に社内の資源でお客様の困りごとに全て対応する必要もないと思います。外部のパートナーと連携し、仲介としてビジネス化する方法だってあると思います。また自社で対応したいが現在の資源ではできない場合には、それに対応できる人材を採用したり、対応できる会社をM&Aするような方法だってあります。

大事なのは、これまでの成行から手掛けている商品・サービスのみを起点として考えるのではなく、お客様が困っていること、欲していることを起点として、それを解決したいと考えることが大事なのだと思います。お客様に貢献したいという想いが新しい事業を生み出すのだと思います。

そうしたお客様が多いのであれば、それは一つの社会的問題・課題でもあり、それを解決することは社会に貢献することでもあるのではないでしょうか。

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