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読書からの学び

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ビジネス書、歴史書、哲学書を中心に年間120冊程度の本を読んでいます。その中から、これからのビジネス、人生の中で学びになると思ったことをご紹介していきます。
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#戦国時代

天下取りを諦めても、「なれる最高の自分」を目指した伊達政宗

戦国武将の中でも、伊達政宗(1567-1636年)は高い人気を誇っています。Googleで「戦国武将 人気ランキング」で検索すると、多くのランキングで10位以内に入り、トップ3に入るものも少なくありません。35年前になりますが、大河ドラマ「独眼竜政宗」(1987年)は高い視聴率を得て、渡辺謙さんの出世作となりました。   政宗は若くして南東北の大半を獲得し、豊臣秀吉、徳川家康が天下統一した後も天下取りの野望を生涯燃やし続けたイメージがあります。家臣・支倉常長をヨーロッパに派遣

ハードワーカーで規律に厳しかった織田信長

先日、織田信長の生涯を描いた古典書である「信長公記」を読んでみました。 「信長公記」は、信長死後に大田牛一という信長の家臣がその生涯を描いたものです。信長の人生を知る一次資料であり、時代劇や大河ドラマで描かれる信長像の多くは、この「信長公記」を下敷きにしていると言っても過言ではりません。   500ページ近くある大著でしたが、興味が切れることなく読み終わりました。日本では革新的なリーダーの象徴として語られることが多い信長ですが、私なりに改めて感じたことがいくつかありました。

名補佐役としての生きがい、働きがい

先週から今週にかけて、堺屋太一氏の「ある補佐役の生涯 豊臣秀長」を読んでみました。だいぶ昔に一度読んでみたのですが、その人物的魅力が忘れられず、再読してみました。   古代から現代に至るまで、権力者の兄弟というのは、なかなかうまく行かないことが少なくありません。 戦国時代においても、兄弟同士が相争い、どちらかを滅ぼすことさえもありました。織田信長、伊達政宗、最上義光等、名将達も弟と争っています。   そうした中で、豊臣秀吉、秀長兄弟は、兄が天下人となる過程を、優れた弟が支え続