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読書からの学び

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ビジネス書、歴史書、哲学書を中心に年間120冊程度の本を読んでいます。その中から、これからのビジネス、人生の中で学びになると思ったことをご紹介していきます。
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#豊臣秀吉

豊臣秀吉から学ぶ、メンバーへの興味・関心

私は、リーダーを務める人はメンバーの人達をよく知り、興味をもつことが大事だと思っているのですが、その時によく次の話をします。   司馬遼太郎さんの「豊臣家の人々」という本にある一節です。 豊臣秀吉が、晩年に五大老(徳川家康、前田利家、宇喜多秀家、上杉景勝、毛利輝元)に謁見する為に部屋に向かっていました。部屋に入る手前に、五大老が刀を預けている部屋の前に来たときに、それぞれの刀が誰のものか的確に当てたそうです。   その時の秀吉のコメントが、例えば徳川家康であれば、 「いかにも

名補佐役としての生きがい、働きがい

先週から今週にかけて、堺屋太一氏の「ある補佐役の生涯 豊臣秀長」を読んでみました。だいぶ昔に一度読んでみたのですが、その人物的魅力が忘れられず、再読してみました。   古代から現代に至るまで、権力者の兄弟というのは、なかなかうまく行かないことが少なくありません。 戦国時代においても、兄弟同士が相争い、どちらかを滅ぼすことさえもありました。織田信長、伊達政宗、最上義光等、名将達も弟と争っています。   そうした中で、豊臣秀吉、秀長兄弟は、兄が天下人となる過程を、優れた弟が支え続