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仕事に活かせる中国古典

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数千年の風雪に耐え、今なお世界中で評価されている中国古典。現代を生きる私達が「よい仕事」を取組むにあたり、どのような中国古典の教えが活きるのかご紹介できればと思います。
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#規律

「和をもって貴しとなす」だけでよいのか

「礼の和をもって貴しとなすは、先王の道もこれを美となす。小大これによれば、行われざる所あり。和を知って和すれども、礼をもってこれを節せざれば、また行うべからざるなり」(論語、学而第一) (「礼の活用は、和と一緒になってうまくいく。かつての聖王のやり方も、礼と和が両輪となって立派だった。実際には和を大切にするだけではうまくいかないことがある。和の精神がわかっていて仲よくしても礼でけじめをつけないとうまくいかない」) この論語の一節に目がとまった時、古代日本の聖徳太子の憲法十

「貢献、規律、学習、尊重、感謝」について考え続け、実践し続けることが、人生最大の修行

子いわく、「人の生くるや直し、あざむくものの生くるは、幸いにして免る。」(論語、雍也第六) (人が生きていくには、人としてのよい本性が曲げられないまっすぐさが大切だ。このまっすぐさをなくして生きているとするなら、それはたまたま助かっているだけだ。) 私のことで恐縮なのですが、私は自分の行動規範として数年前から、「貢献、規律、学習、尊重、感謝」を大事にしています。 「貢献」は他者、つまり家族やお客様、また一緒に働く仲間達への貢献で、これを一番大事にしています。 その貢献