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暗闇にひとり置き去りにされ 都合よく掻き乱されることにも いつからか慣れ切っているのに 夜から守ってあげたいだけ、なんて まったく縁のない糖度の高いことばに 凍った心は勢いよく穿たれ、弾け 等価交換の概念など寄せつけない 愚かな清らかさで 差し出せるものは何もかも捧げたいと 思ってしまった 常識をも覆う夜は 敵でもあり、味方でもある うっすら立ち上る煙のように 知らぬ間に換気扇を伝って 自由に這い出してしまったら 張り詰めた空気にさえ少しずつ馴染み いつしか同化でき