CAが機内寒い、暑い問題をひもときます
皆様、こんにちは!ビジネスクラスの英語コーチKellyです。
外資系航空会社のCAとして勤務しています。
今回は機内の温度の問題についてお話しします。
機内暑い寒い問題は永遠のテーマ?
ビジネスやプライベートの旅行で機内で長時間過ごされる際に暑すぎたり、または寒すぎたりという経験をされたことは少なからずあるのではないでしょうか?
そもそもながぼそーい飛行機の全ての客室の温度を一定に保つというのはとても難しい。
そのうえ筋骨隆々の男性から生まれたての赤ちゃんまで、老若男女あらゆる国籍の方が搭乗されている。あたりまえですが、お客様ひとりひとりにとっての快適な室温は違うわけです。
良くあるのが、日本人のお客様が「寒い!」とおっしゃって室温を上げると欧米のお客様からは「暑すぎる!」とクレームがくるというケースです。
どうすりゃいいの?
私が良く乗務する機材では客室の温度をコントロールするパネルはファーストクラスにあるので、別のクラスを担当している時にはファーストクラスのクルーにインターフォンで調整を頼みます。
“Can you raise the temperature a bit ?”( 少し室温あげてもらえる? )
と頼むと"Oh ! I’ve just lowered it. "(あれ、今下げたばかりだけど?)と言われる事があります。
これは何が起きているかというと、欧米のお客様に「暑いから室温下げて。」と言われたクルーが同僚に室温を下げるよう電話で頼む。
こんどは機内の温度が下がって寒く感じた日本人のお客様から「寒いから室温上げて。」とご要望があり、これまた別のクルーが今度は温度を上げてと頼む。
当該のクルーは「一体どうすりゃいいの?」って状態になっているわけです。
クルー間でちゃんと情報を共有していないとこういう混乱が起こってしまうんですね。
今度の旅行で役立つかもしれない英語表現
ちなみに次に飛行機に乗ったとき、役に立つ…かもしれない?英語表現を
室温を変えてほしい時は
Can you raise the temperature ?
( 温度を上げてもらえますか? )
Can you lower the temperature ?
( 温度を下げてもらえますか? )
と言えばOKです。
カギはここにあった!
そもそも欧米人と日本人の体温に差があるんです。欧米人の平熱は37度を超える。日本人ならもはや微熱の領域ですよね?それに対して日本人( アジア人と言っても良いかと思いますが )の平熱は36.2度前後というデータがあります。なんとその差0.8度!
なるほど、そうだったんだ!「機内温度調整問題」に長年、少なからず翻弄されていた私はこの事実を知って、全てが腑に落ちたのでした。
今度、機内の温度について気になった時にはちょっとこの話を思い出してくださいね。
Have a nice & comfortable flight !
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