まんなかに自分

本当に描きたいものを描いていこう
それだけでは
バランスがよくないから
もしも人に頼まれれば
私で良ければ、といったものを描いてみよう

もっともっと
はっきりしたものを
描きたくて
なんだかもやもやしていた

突き放した言い方をして
燃えるものを求めている

ある人の声で
その時が来たのを知った
この丘から
駆け下りて
部屋へ戻るなり
描けたもの

何という
優しいものだったの

荒々しさから生まれた
感情の色

わたしは
大事にしたかったんだ

くちびるにともる微笑み

くしゃくしゃの鼻

細めた目から
にじむたまの涙

風のこする音

柔らかな
柔らかな

手のぬくもりを

今すぐに
抱きしめて
頬をあたためて

自分を

心の声を聞いてください

わたしたちに時間はないんです

そんなに永遠ではないんですよ