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ILCORのCoSTRが出ています。

新しいCoSTRが出ています(ドラフト版)。必要な方はこちらからチェックを!

分かる方にはこれだけの内容ですが、なんじゃそりゃ?と言う人への解説です。

ILCOR(イルコア)とは、International Liaison Committee on Resuscitationの略で、国際蘇生協議会とでも訳すのでしょうか。世界の蘇生の学会の集まりです。要するに救急オタクの集まりです(^^)。ちなみに、イルは病気のと言うillと言う英語とかけているようです。コアは心臓のと言うcorとかけており、病気の心臓という意味です。

この団体は、以前は5年に一回、今はもっと頻繁に蘇生に関する研究を集めて新しい推奨を出しています。それがCoSTR(コスタ)と呼ばれる物で、Consensus on Science With Treatment Recommendationsの略です。コスタは肋骨のラテン語で、昔(今もあるかも)浜松駅の商店街はコスタといっていましたので、グルッと回るような形のことを示すのかもしれません。イタリア語で海岸という意味だそうです。

世界中の国で、このCoSTRに基づいてガイドラインが作成されています。このCoSTRが変わった場合、日本のガイドラインも変わる可能性があるので、救急オタクは常にチェックしておく必要があります。

しかし、CoSTRが変わったら直ちにガイドラインも変えるべきかと言えばそうではありません。

例えば、日本に住んでいる人には考えられないことですが、どこでも119番に電話すれば救急車を呼べるようなシステムがない国もあります。よって、その国では人が倒れたら119番通報をしよう!というガイドラインが作れません。救急通報の方法をどうやって調べるか?と言うところから作らなければなりません。

アメリカとヨーロッパのガイドラインは同じCoSTRを基礎としているのに、結構微妙に違うところがあって興味深いです。噂では余り仲良くないとか。以下のコラムをご覧ください。BLSと水着の関係についてのべられています(^^)。

CoSTRと各国のガイドラインは、例えれば、AKB48が基礎となるグループであり、新潟にNGT48、名古屋にはSKE48、大阪にはNMB48、瀬戸内にSTU48、福岡にHKT48があって、それぞれ地域の特性に合わせた活動をしているのと同じです、、、、、、知らんけど。


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