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ジンクス遊び

 白服の仕事を始めて早3ヶ月、今日は混みそうとか、今日は暇そうとか、そんな一日の客入りが、なんとなく嗅ぎ分けられるようになってきた。先輩方に比べたら精度はボロボロなのだが、きっと無いよりはマシなやつだと思う。

 ジンクスというものをご存知だろうか?これがあるとこうなる的な、ちょっと占いチックなやつ。仕事に大分慣れてきた私は、最近、勝手にジンクスを定義して遊んでいる。
 割と序盤で見つけたモノから挙げていくと、一つ目は、『週末はどっちかが混み、どっちかが空く』というもの。これは案外当たる。金曜と土曜、どちらが混むかまでは、流石にまだ予想がつかない。あぁ、ここでタロットカードを登場させてみるか。『今日の占い』みたいなノリで、『週末の混み具合占い』みたく予めカードを引いておけばいいのか。これが当たるようになれば、もう現代版『諸葛孔明』が爆誕してしまうのでは!?
 というのは置いておいて・・・。

 二つ目は、『平日に体験入店のキャストさんが来ると、お店が空く』。これは先輩がだいぶ昔に発見したもの。実際にそうなる場面が多くて、少々びびっている。

 三つ目は、『黒服・白服の中で誰かが休むと店が混む』。実はこれも、結構あるあるパターン。たとえ平日だとしても関係ない。特に新規や来店回数の浅い団体さんが突然来る率が高いように思う。
 逆も然りで、全員が揃うと店が空くってパターンもある。その時はちょっと面白くなって、ネタにして笑ってしまった。

 毎日お客さんが変わり、店の状況もその時々で変わり、臨機応変のオンパレードみたいな日常を過ごしている。もちろん、やるべき事は毎度同じ。そのハズなのだが、時に卓に混ぜてもらい、時にセンスが問われる仕事が舞い込んできたりする為
、やりながら『自分って器用だなぁ』と思いながら働いている場面が度々あったりする。

 プログラマーをしていた時代、どこかに特化したスペシャリストに比べて、だいたい何でもこなすけど(というか突貫工事でどうにかやるけど)、何をやらせても
40点みたいなジェネラリストである自分は、常に『じゃあ貴方には何ができるの??』と脅し?ではなく圧力を掛けられてきた。
 白服の仕事は恐らく、ジェネラリストの方が向いているように思う。店で取り扱っている酒の把握、常連のお客様の把握、ホール業務、会計業務、店内の誕生日飾り、プレゼントのラッピング、ほつれたドレスの修繕、お使い、締め作業・・・。書き出してみても仕事内容は多岐に渡る。
 ホール業務を掘ってみても、手先の早さ、仕事の丁寧さ、愛嬌(人あたりの良さ)、卓の様子を見つつ次のオーダーに素早く対応できるレベルの先読み能力、
同時に飛んできてしまったオーダーや指示を処理しきれるだけの記憶力、ハードな1日を乗り切れるだけの体力と集中力、それと握力・・・。やはり求められるものは多い。
 得意不得意はあるにせよ、どれも何とかこなせるレベルの方がきっといい。
 こうやって考えてみると、私、結構逸材なのでは!?(お酒飲みながら書いていて、ちょっと調子に乗っています。)

 というわけで、最近仕事に余裕が出てきたなぁと思う方々、何ならちょっと飽きてきちゃったと思う方々、よかったらジンクス探しをして遊んでみてください。
その時々で鼻が効くようになると、純粋に便利です。
 


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