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映画じっくりことことレビュー煮

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学生時代年間400本、今は200本観てる映検2級リーマン。 2016年に観た映画を星の数で評価していきます。
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#2016映画メモ

【ルーム】 ★★★★☆ 4/5点。

 5月5日鑑賞。2016年68本目。 #2016映画メモ

誘拐され、7年間密室に監禁された女性が、そこで生まれ、外の世界を知らない5歳の息子を命懸けで脱出させ、長い間世間から隔絶されていた社会に適応していく葛藤を描く。

おお、重い。

本作は監禁部屋が舞台の前半と
脱出後の外の世界の後半に分かれる。

前半はとにかく見ていて辛い。
部屋の中が世界の全てだと思い込んでいるジャック

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【リリーのすべて】 ★★★★☆ 4/5点。

4月3日鑑賞。2016年 48本目。 #2016映画メモ

世界初の性転換手術を受けたデンマーク人画家
アイナーと、その妻ゲルダとの愛を描いたドラマ。

実話ではないが、実際の彼女の手記を元に作られている。

妻ゲルダも画家で、
アイナーに女性モデルの女装をさせたのがきっかけでアイナーは内なる女性人格を感じ取る。

やがてその人格は「リリー」と名付けられ、
次第に実生活でもリリーと

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【ビューティー・インサイド】 ★★★★☆ 4/5点。

3月5日鑑賞。2016年 37本目。 #2016映画メモ

機内にて鑑賞。

これ、完全に掘り出し物の良作。

設定は、寝るたびに人物が変わるキム・ウジン。
しかも老若男女で国籍もバラバラ。

でも中身は変わらずキム・ウジンという純粋な男性。

彼が恋をしたのはイスという家具店wの社員。

もう設定からしてぶっ飛んでるんだけど
それを泣ける形に強引にもっていくのはソウルウッ

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【コードネーム U.N.C.L.E】 ★★★★☆ 4/5点

3月16日鑑賞。2016年 43本目。 #2016映画メモ

1960年代の米国のTVドラマ「0011ナポレオン・ソロ」
の復刻映画化。

手がけたのはガイリッチー。
元マドンナの旦那さん。

まさに王道のスパイ映画。
ストーリーは超単純だけど、
彼にかかると全てが魅せられる。

ロッドストックを見たときのあの斬新さを思い出した。

やっぱりセンスいいわ。
洒落てるカメラワーク

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【黄金のアデーレ 名画の帰還】 ★★★★☆ 4/5点。

3月26日鑑賞。2016年 47本目。 #2016映画メモ

ナチスに奪われたクリムトの名画を取り戻すため、
オーストリア政府を相手に返還訴訟を起こした
女性の実話を基に描いた法廷ヒューマンドラマ。

いやー。面白かった。

クリムトの絵は好きなのであのアデーレの絵が
ニューヨークにあることは知っていたが、
その背景には一人の女性と絵のモデルとの関係、
そして彼女が国家を相手に戦ってい

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【マイ・インターン】 ★★★★☆ 4/5点。

2月15日鑑賞。2016年 26本目。
‪#‎2016映画メモ‬
オスカー俳優のロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイ。
圧倒的な演技でした。
特にデニーロおじさんの自然体な仕草と
あの歯を見せない笑顔。
ここ最近パッとしない作品が多かったけど
久しぶりに彼の”自然体”の個性が際立ってた。
太極拳を踊る彼とかまじ見習いたい。
アンハサウェイもいいね。
顔の半分を占める目で語れるのは彼女の武器だと思

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【オアシス】 ★★★★☆ 4/5点

3月19日鑑賞。2016年 44本目。 #2016映画メモ

社会不適格者のジョンドゥが、出所後、ひき逃げした被害者の家族の所に謝罪に行ったが、そこで重度脳性麻痺のコンジュと出会う。

その後、互いに惹かれあうが、社会がそれを許さず、苦悩しながらも愛を育む話。

。。。茫然。

今まで見た韓国映画で一番の衝撃。

あらすじだけでもある程度の覚悟はしていたが、
観た人が揃って傑作

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【シンプル・シモン】★★★☆☆ 3/5点。

3月21日鑑賞。2016年 46本目。

‪#‎2016映画メモ‬

他者とのコミュニケーションがうまく取れず、

変化が大嫌いで時間きっかり決まった行動にこだわる

アスペルガー症候群の青年が、自分のせいで恋人に振られた兄に新たなパートナーを見つけようと奮闘するラブコメディ。

一部の人には熱狂的な評価の本作。

いつもレンタル借りられてるがようやくゲット。

なるほど、スウェディッシュ。

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【オーロラの彼方へ】★★★★☆ 4/5点。

3月20日鑑賞。2016年 45本目。
‪#‎2016映画メモ‬
映画館以来二度目の鑑賞。
1969年と1999年をオーロラが出ている時期のみ
無線機で繋がり、その交信相手が当時の父と30年後の息子だとしたら。
昔から本当に好きだった。
今見ても色褪せない傑作だと思う。
「バックトゥーザフューチャー」と
「バタフライエフェクト」を
足して2でかけた感じ。
それだけ上記2大タイムトラベル作品に負けて

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【クリード チャンプを継ぐ男】★★★★☆ 4/5点。

1月16日鑑賞。2016年 4本目。

‪#‎2016映画メモ

ロッキーシリーズのスピンオフという名の

新たなロッキーシリーズの始まり。

ロッキーのライバルだったアポロクリードの

隠し子が今回の主人公。

ライバルの息子にロッキーがトレーナーとなり、

世界を目指す。

正直、ロッキーシリーズ最初の2作しかみてないので、

ちょっと観るのは時期尚早かと思ったけど、

見て良かった。

これ

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【アリスのままで】★★★★☆ 4/5点。

1月11日鑑賞。2016年 3本目。

‪#‎2016映画メモ

コロンビア大学で言語学の教鞭をとっていた教授が

若年性アルツハイマーになり、日々脳から記憶が欠落していく

苦悩と葛藤、そして彼女を支える家族との絆を描くヒューマンドラマ。

もう、見ていて辛い。

言語を生業としていた彼女がどんどん言語、記憶が抜け落ち、

トイレの場所すらわからなくなる。

一番ショックなのは元気な時のアリスが

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【ブリッジ・オブ・スパイ】★★★★☆ 4/5点。

1月9日鑑賞。2016年 2本目。

‪#2016映画メモ

負の歴史を撮らせたら世界一のスピルバーグ監督

がコーエン兄弟の脚本で冷戦時代の米ソの

スパイ交渉の実話を再現した大作。

キャストは「ターミナル」以来のトムハンクスとのタッグ。

終始緊張の連続で最後まで手に汗握る展開。

だからと言って昨年のスパイ映画とは異なり、

一切のアクションも銃撃戦も無し。

むしろスパイを題材にした「交

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