幻想曲風ソナタ(月光ソナタ)
ベートーヴェン作曲 ピアノソナタ第14番 Op.27-2 嬰ハ短調
よくこの楽曲は月光ソナタと呼ばれてはいますが、調べる限りでは、ベートーヴェンは、「幻想曲風ソナタ」と名付けられています。
ここで言う幻想曲とは、簡単に言えば、自由な形で、ソナタ形式にとらわれることなく、自由な感じで作られた曲のことで、普通ソナタでは、第1楽章は速いテンポで 第2楽章は遅いテンポ、第3楽章は、再び速いテンポなのですが、この幻想曲風ソナタでは、第1楽章のテンポは遅く、第2楽章は少し速いテンポで、第3楽章は、速いテンポで構成されていますので、これを見ても、ベートーヴェンの今までとは違う、新たな極地とでもいいましょうか、こだわりを感じることができる第14番なのですね・・・・
何故、月光ソナタと呼ばれるようになったかは、ネット等、いろんなサイトで綴られていますので、あえて、ここでは簡単に・・・
ドイツのルードヴィヒ・レルシュタープという詩人が、第1楽章を聞いたときに、「ルツェルンの湖の月光が揺れる湖面にうかぶ小舟のようだ」とたとえたことから、「月光ソナタ」と言われるようになったようですね・・・・
この楽曲を作っている時、ベートーヴェンは難聴が酷く、聞こえなくなっていたとか・・・・心の耳で、心の奥深いところから聞こえてくる音で作曲されたのでしょうか・・・天才ですね・・・・
また、この曲は、イタリアの伯爵令嬢で、ベートーヴェンのピアノの生徒であった、ジュリエッタ・グッチャルディに献呈されています。
ジュリエッタ・グッチャルディへの想いが日々膨らんでいったのでしょうか・・・でも、身分が違うために、儚い恋に終わったのでしょうか・・・・
第2楽章は、少し雰囲気が明るくなり、踊っているかのようで、ベートーヴェンの気持ちが、ここでは、期待感があったのでしょうか・・・第3楽章では、ベートーヴェンの心の葛藤、複雑な想いが交差しながら、どうすればよいのか・・・この想いを・・・なのでしょうか・・・・
タイムスリップしたいものですが・・・・