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「すみません」の使い方

「すみません」、って、1日に何回くらい使ってますか?
便利な言葉ですよね。謝罪にも、感謝にも、声かけにも使えます。
とりあえず言っておけば間違いない万能薬です。
しかしこの用途の中で、1つだけあまり使わないほうがいいものがあります。

「感謝」するときです。


①感謝やお礼で「すみません」を使うのを減らそう

例えば何かを譲ってもらったとき、配慮してもらったときなど、咄嗟に「すみません」が出てしまいませんか?
お互い日本人同士なら、その「すみません」がお礼を示していることは伝わります。
それでも「ありがとう」のほうが、言った側も言われた側も気持ちが明るくなります。
言う側の自己価値を高めて、言われる側の幸福感に繋がります。

②「すみません」は100%の感謝じゃない

「すみません」の語源は「すまない」です。
感謝を伝えるときでも、すみませんだと半分は「申し訳ない」という謝罪が含まれています。
つまり、感謝のつもりで言っていても、半分は自分の気持ちを楽にするためなのです。
そして「申し訳ない」と感じる、ということは、どこかに罪悪感を感じている、ということですよね。
感謝しつつも自分への反省が含まれています。
もったいないですよね。

③「すみません」は癖になる

最初にお話したように、「すみません」はとても便利な言葉です。
だからいつでもどこでも使えます。それによってになります。
自分が悪いわけでも、すまない、申し訳ないと思わなければいけない場面ではなくても「すみません」と言ってしまうようになります。
勝ち負けとかじゃなくて、必要ないのに自分を反省させる気持ちを呼び起こしてしまいます。
そして口癖は、周囲への印象として固定します。
どこか自分を下げているような、抑えた人物として見られることで、損をすることも出てくるかもしれません。

【対策】便利な言葉を多用しない。状況と心情に合った的確な言葉を使おう

「すみません」は、可能なら謝罪の時だけに使うようにしてみましょう。
感謝しているときは「ありがとうございます」、声掛けの時は「ちょっとよろしいでしょうか?」ですね。
そのほうが言われた側にもはっきりと意図が伝わります

特に「ありがとう」の効果は絶大です。言う側の気持ちも「すみません」よりもはるかに幸福感と充実感が高まります。
すみません、って言っちゃったな、と気づいたら、置き換えられる場面では置き換えてみてください。


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