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うつ病家族の知恵袋

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家族がうつ病になると、思いがけない出来事や悩みと次々に直面します。 そんな時どうやって取り組むか、立ち向かうのか、あえて逃げるのか。 経験者+カウンセラー+精神保健福祉士がアドバ…
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2022年8月の記事一覧

うつ病で知っておきたい社会保障3つ

すでによくご存じで活用している方も多いと思いますが、社会保険・福祉制度・雇用保険等には「もしも」の時に利用できる制度が結構あります。 健康な時には知らなくてもあまり関係ない制度ですが、体調やメンタルを崩したり、それが長期にわたったり、お仕事を辞めざるを得ない時など、こうした制度があることを知っておくだけでも、気持ちのゆとりが変わって来ると思います。 なので基本をおさらいしてみたいと思います。 1.傷病手当金健康保険組合から支給される収入補償の一種です。 組合健保・協会けんぽ

安心して休養するための3要素

うつ病になるとまず言われることは「ゆっくり休養してください」ということ。医師も、会社も、家族も、友人もそう言ってくれるでしょう。 しかし、言われたからといってすぐに「安心して」休める人などいるでしょうか。 会社で休職の手続きが済んでも、出社しなくて良くなっても、心では会社と同じリズムを刻んでいませんか?もうみんな仕事始めてるな、あのプロジェクトはそろそろ納期だったはずだ、今週の会議は何を話し合ったのだろう、などなど。 これで安心して休養することなど、果たして可能でしょうか。

うつ病を受け容れるステップ

自分自身がうつになった場合でも、家族がうつになった場合でもそうですが、「なった」ことを受け止めることはそう簡単な問題ではありません。 しかし否認し続けることもまた、現実的ではないですよね。 どのようにうつ(又はその他疾患、障害)を受け容れていくのか、今どこにいて今後どんなステップへ進んでいくことが出来るのか。 その流れを知ることで、回復・適応への道が開けていきます。 1.障害受容のステップ 病気や障害を自分のものとして受け容れることを「障害受容」といいます。 大まかな流れ