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ビジョン実現を目指し、軋む螺旋階段を登る #私とランサーズ

2019/12/16 ランサーズが上場しました。
その1ヶ月前に上場承認の報を聞いた時は込み上げる想いで一杯でした。
自身が三年半ばコミットした場であること、その時の仲間がたすきをつないでここまで来たこと、目指してきたマイルストンの一つにようやく到達したこと・・・。世の中にとってはありふれたニュースの一つでも、ここに至る過程に様々な苦労とドラマがあり、それを共有した時間があるがゆえに心にこみ上げるものがありました。

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卒業生とランサーさんがそれぞれのランサーズを語る「ランサーズリレーブログ企画」のたすきを受け取り、この年末に今までを振り返ります。

▼ランサーズリレー企画
01 ベンチャー、ランサーズ、僕
02 嵐の中を突き進む力
03 「戦友」という存在を得た場所
04 RUNサーズ
05 人生を切り開く言霊 〜上司にもらった本気の言葉〜
06 株式会社リートだった、ランサーズの「あの頃」
07 誰もが新しい働き方を創る同志だった
08 新卒がスタートアップで学んだこと
09 失敗と成長を共に歩む
10 新卒でスタートアップに入社するということ
11 ビジョン×エグゼキューション=スタートアップ
12 「マーケ未経験26歳男」がスタートアップで見出したキャリア」

「人生において仕事が大きな時間を占める以上、楽しく働きたい」

研究者である父の仕事に没頭する姿勢に影響されてか、
「仕事が人生において大きな時間を占める以上、楽しく働きたい」
社会人になる前からそう考えていた自分は、仕事に対してかなりの時間とエネルギーを注いできました。
仕事は決して楽ではなく、困難に向き合いながら前に進む、ゴールした時の達成感は一瞬だけど、それまでの苦労が報われる、登山にも似た感覚をもっています。
一方で、日々多くの時間を仕事に費やし、プライベートの時間もない中で「何の為に働いているのか?」という問いに対する答えがなく、葛藤した時期もありました。
稼ぐためだけであれば、もっと楽な道は他にもあるはず。
毎日、愚直に仕事に向き合っているのはなぜなのか。
自分がリーダーとしてチームを預かり、メンバーをリードする中で、メンバーに何を伝えるのか、自身の中にその答えを持っていたい。稲盛さんの著作を読んだり、人間学の雑誌を読んだり、仕事に向き合い考える中で、たとえ稼ぐ必要がなくても仕事をする、仕事を通して、クライアントに向き合い、メンバーに向き合い、ユーザーに向き合い、社会に貢献する、その中で磨かれるものがあるから仕事をしている、「仕事」は自分にとって人間性を磨く場だと信じるようになりました。

秋好さんに出会い、その想いを聞く中で、「働く」ことを通して個人をエンパワーメントするランサーズのビジョンは、自分の仕事に対する想いに通ずるものがありました。成長途上の会社と事業に自分の力を注ぎ込み、成長させることで社会に貢献したい、そういう想いでランサーズにジョインしました。

ファウンダーに求められる非連続成長

ランサーズにジョインしてはじめての経営合宿のアジェンダの一つが「権限委譲」でした。この頃はまだファウンダーである秋好さんが社長業をしつつ、一方でランサーズプラットフォームのプロデューサーを実質兼務している、そういった時期でした。今後の成長を考え、プロデューサーを委譲するか、委譲するならば誰に渡すか、そんな議論がなされました。論理的にはシンプルかもしれないが、感情が入る、秋好さんにとってはプロダクトのランサーズプラットフォームは我が子同然、嫁に出す気持ちだと。自身の成長の過程で、子供を送り出さなければならない心境に秋好さんのプロダクトに対する想いの強さを感じたことを覚えています。
創業初期はサービスのプロデューサーとしての資質を求められる一方で、成長する過程で経営者として求められるものが大きくなる、ファウンダーに求められる非連続成長の難しさを、その後も何度もみることになります。
連続起業家という方々がいるのも、企業が成長する過程で一人の人間が併せ持つには難しい要素があり、得意な領域に注力するとそうなるのだと思います。ただ、ランサーズはその強烈なビジョンゆえに、その道を秋好さんは選択しない、難しい非連続成長に向き合い続けるんだろうなと思います。

強いビジョン共感

ランサーズは「働き方の変革」を目指して、個人のエンパワーメントを成し遂げるというビジョンに対して、経営陣だけでなくメンバーの一人ひとりが圧倒的に強い共感を持った会社でした。
年に一度のLancers of the yearという祭典では、その年活躍したランサーさんを表彰するのですが、ランサーズを通して自己実現を成し遂げたランサーさん達の言葉で胸を熱くしたことを今でも覚えています。

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軋む螺旋階段を登る

ランサーズではプラットフォームにはじまり、事業↔開発、開発↔管理、事業↔管理など各組織機能に跨る数々の横断案件、QUANTの立ち上げ等、領域問わず担いましたが、これまでとの大きな違いがQUANTを一緒に立ち上げた足立さんから常に求められた「勝ちへのこだわり、目標逆引き」でした。言葉では理解出来ても具体的に行動に落とすと何が変わるのか、それを掴み、行動を変えることは難しい。リソースも時間も限られる中で、状況に対応し優先順位を変えるのではなく、達成するためにどうするか、状況の変化を予測してどうするか、自身の良い部分を残しつつ、さらに進化させていく、その難しさに向き合うことになりました。
異なるバックグラウンドを持つ者同士の衝突と成長は、経営陣の中でも、組織の間でも抱えていました。成長するためにバックグラウンドの違う者同士が、各々の領域を超えてシナジーを生み出す必要があり、その過程で衝突もある。同じビジョンを目指し、成長のために衝突により軋む螺旋階段をお互いの信頼関係を構築しながら登っていく、そんな感覚がありました。

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ランサーズには、強いビジョン共感、ファウンダー秋好さんの熱い想い、成長の中での衝突と信頼関係の構築、企業・事業を成長させるために必要な要素の凝縮がありました。

秋好さん、ランサーズの皆さん、苦労しつつも辿り着いた上場というマイルストンの達成、改めておめでとうございます!
ビジョン実現への道は半ば、これからも頑張ってください!



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