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商店街を写真の展示会場にする「写真の町シバタ」【編集後記 20211001】

「写真の町シバタ」は、今年で10年目を迎える新発田市の町おこしイベントです。主な内容としては、新発田市の商店街を写真の展示会場に見立てて作品を見てもらおうというもの。今では著名な写真家の作品展も重ねるほど、人気のアートプロジェクトになっているそうです。商店街をギャラリーに見立てるとはとてもお洒落で粋な試みだと思いませんか。各店で展示されている写真は、年代や被写体、撮影場所などさまざまで、1枚の写真にそれぞれコメントを添えて飾るそうです。


写真は印刷することで一生人の手元に残ります。これまで地域が生み出した功績や、情緒ある街並み、人々の暮らしなど、語り伝える人がいなくとも鮮明に後世へ伝えることができます。


また、「町おこしイベント」とあるように、アートプロジェクトにすることで地域活性化にも繋がります。最近ではインスタグラムやツイッターを利用する人が増えてきた影響で、若い人の間でも、アートイベントが観たいとわざわざ県外から足を運ぶ人も増えてきました。その一例として県内で有名なのが「大地の芸術祭」ではないでしょうか。その地域独特の良さを現代のメディアを通して伝える。時代時代で宣伝する方法は変わっていきますが、「写真の町シバタ」のように、昔からある「写真」を、訪れた人それぞれに宣伝してもらい伝えるやり方もあってもいいのではないでしょうか。(田中凛歩)


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