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大学グッズ、持ってますか?:一戸信哉の「のへメモ」20230416

先週金曜のKakehashiプロジェクトの回、聞いていただきありがとうございました。ハワード大学の学生たちとの交流は、敬和の学生たちに多くの刺激を与えてくれたことがわかります。「アメリカの首都ワシントンDC」にある、「名門」の「黒人」がマジョリティを占める大学、といういくつもの文脈が、新潟の小さな私立大学に通っている学生に一気に押し寄せて、なおかつそこで学ぶ内容にも多くの新たな刺激を受けて、まだまだ消化しきれていない、という印象でもありました。貴重な体験であっただろうと思います。ご支援いただいた皆さん、どうもありがとうございました。

学生たちがハワード大学のグッズを身に着けて収録に参加し、ハワード大学のチャントを唱えていました。

敬和学園大学に来てくれたハワードのメンバーは、敬和にはグッズはないの?というような質問をしてくれたとも聞いています。

敬和グッズ、いくつか作ったことがあったと思いますが、少しずつでも売って広げていくことができているかというと、残念ながらそのようなレベルまでスケールできず、今に至っていると思います。つまるところ、「愛校心」をどこまで醸成できるかということでもあります。それがベースとなって、さらに大学を訪問した人が、興味を持って手にしてくれるということになります。大学側も、そのためにもっとエネルギーを割かなければならないのでしょう。やせがまんして、グッズを売り続けることは、大事なことかもしれません。

2月、学生たちといった台湾でも、学生たちがどこかの大学生の旅行者に話しかけられて、いろいろと教えてもらったと話していました。どこの大学だったか忘れましたが、都内の有名大学の名前を聞いて、学生たちは気後れして、自己紹介できなかったようでした。たしかに都内の大学生たちは、敬和学園大学を知らないかもしれませんが、そうだとしてもそれは「都会の人の知識の偏り」でしょう。別に気にすることはなかったのではないかと思います。自分が東京で大学生だったときも、地方の大学には全く関心を持っていませんでしたが、あの頃は傲慢だったなあと今は思います。「多様性」の時代に生きる今の都会の若者達は、かつての私のように傲慢ではないと思いますし、新潟の学生たちも、そこは気にしないでいいのではないかと。私達教職員は、「新潟のキリスト教主義の学校、敬和学園大学」という「看板」を、学生や卒業生がどこでも話してくれるように、大学を日々育て、進化させていきたいと思います。

ラジオ番組を3年間続けている中で、大事にしていることの一つが、「大学の看板」で「大学のこと」を話すということです。学生たちは、もっと自由に自分たちの日常をしゃべりたいようで、それはそれでいいと思うのですが、大学の看板で、大学のことを話し、敬和学園大学のことを客観的に伝え続けるという、番組のメインストリームは、変えるべきではなく、それが大学への帰属心を生むことにつながるはずだと思っています(私たち教職員も、そのような気持ちになるような話題を見つけて、しつらえて、作り出していかないといけないでしょう)。いわゆる「自校教育」の一環のつもりです。こういう地道な活動の先に、「自校グッズが売れる大学」になる道があるのではないかと思っています。




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