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連帯責任でサッカーがトラウマになったマネージャーの話

Twitterで以前このようなことをつぶやきました。

これは都内の某名門高校サッカー部出身の子との会話を引用してつぶやいたものでした。

実際のエピソードはこんな内容です。

坂道ダッシュで10秒以内に全員が入れないと、グラウンド外周を3周という練習がありました。そこで10秒以内に入れない連帯責任のきっかけになる仲間がいじめられるんです。

「お前のせいで罰走だよ。まじふざけんなよ」

ひどい時は練習後に坂道ダッシュをさせていることもありました。結局その連帯責任でサッカー部を何人も辞めました。
僕も彼らを止められなくて情けないですが、連帯責任っていじめのきっかけになるんですよね。

連帯責任が子供の心と体を壊す

連帯責任って、あまりにも緊張感のない集団に対して、あるいはチームで助け合う為のアプローチの手段として一時的に使う分には有効であることもあるかもしれません。

しかしながら、実際には生徒を選別するためだったり、指導者の無知によって行われていることが多いというのが実態としてあるようです。

連帯責任はオーバーユースの要因になる可能性があり、いじめのきっかけにもなるということを指導する側は理解して欲しいと思います。

指導に有効に使える局面があるとして、それを適切に使える指導者がどれだけいるんでしょうか。

先日、上記のつぶやきをきっかけに、衝撃的なメッセージが届きました。

連帯責任によってサッカーがトラウマになったマネージャーの話

※このDMは掲載許可を得ています

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プレーする生徒ではなく、マネージャーからのこんなメッセージははじめてで衝撃でした。

なぜ、マネージャーがこんな目にあわないといけないのでしょうか。拷問以外のなにものでもないと思います。私はこの指導者を許すことができません。

サッカーの魅力を伝え、サッカーで共に成長していく指導者が、サッカーをトラウマにさせてしまうなんて、しかもマネージャーに……、本当にあり得ないと思います。

おかしいことをおかしいと思えるようになること

私も、学生時代は連帯責任や理不尽な指導を少なからず受けてきました。そんなの当たり前、普通のことだと思ってました。むしろ苦しみや理不尽を乗り越えないと生き残れないのが当然だと思っていました。結果的に度重なる疲労骨折、オーバーワークによる椎間板ヘルニアと散々でしたが。

育成年代で行われている指導や教育がおかしいと思うようになったのは、子どもたちにサッカーを教えるようになった時、ジュニア年代の指導者たちの横暴を目の当たりにした時でした。こんなにも無知な人たちがサッカーを指導しているのか(まともな指導者がマイノリティでした)と。

そして海外を旅して、子どもたちがサッカー通じてどのように育まれていくのかというのを目にしてから、私が見てきた日本の指導・教育の違和感が確信に変わりました。

私たちは、おかしいことをおかしいと思えるようにならないといけないと思います。子どもたちには、おかしいことをおかしいと思えるように指導しなければならないと思います。不確実な世界で生きる子どもたちに、サッカーという不確実性の高いスポーツの本質を大人がしっかりと理解し、後世に伝えられるようにならなければなりません。

おかしいことをおかしいと声に出さないと、おかしいことはおかしいままだと思います。いじめやパワハラを黙認してはいけない。そんな当たり前のことが当たり前になるために、私たちはできることをしていかなければならないと思います。


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