見出し画像

素朴な疑問

怠けていたり、無駄な話をして時間をつぶす人に向かって「一体何処で油を売っていやがるんだ、あいつは?!」と表現する事がある。

以前、諸事情で兄から預かった姪と一緒にアニメのブルーレイを観ていた時にとある場面で「こういうのを『油を売ってる』と言うんだよ」と説明してふと、気になった。

そう言えばどうして『油を売ってる』なんて表現するのだろう?と。

どういう経緯によってそんな表現をするようになったのかを知る前にアニメや漫画、もしくは小説などで先に『油を売る』=『無駄に時間を浪費する』という意味だと知ってしまったので何故そう呼ぶのかが知りたくなって最近インターネットの力を借りて検索した。

江戸時代に生まれた言葉が、現代では道端で油を売っている人はとうにいなくなっていても表現方法の一つとして未だに現役で使われていると考えると一気に歴史とロマンを感じる。

恐らく江戸時代独特の表現を用いた言葉は他にもあっただろうけど、現代に近づくにつれて消えていった言葉たちの中で『油を売る』は堂々と生き残っている。これは何気に凄い選手なのではないかとひっそり感動していた。

つまり人々がすっかり慣れ親しんだからいつの世になっても頻繁に口に出した事で気が遠くなるほど時が経っても後世の人に受け継がれていったに違いない。

油つながりで言うと昔はバターかサラダ油を引いて目玉焼きを作っていたがフライパンにオリーブオイルを引いて玉子を割った後に塩とコショウを少々ふって目玉焼きを作るとめちゃくちゃ美味しいので近頃は狂ったようにそうしている。本当に美味しいのだ。