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《お念仏だより#140》錯視ということ

「明朝体の教室」
という本を読んでいます。

明朝体みんちょうたいというのは、
活字のデザイン名です。

パソコンで、
文字の種類(フォント)を
選ぶとき

目にすることが
あるのでは
ないでしょうか。

最近のパソコンに
よく使われている
「游明朝」をデザインした
鳥海修さんが
書いた本が
明朝体の教室です。

人間の目は、
正確に見ていると思っても、
実は、
錯覚さっかくしていることがある。
と、書かれています。

これが錯視さくし

試しに、
正方形の紙の
中央だと思う場所に
点を打ち、

その後、斜めに
2回折ってみると、
打った点は、
中央から少しずれている

このことを考慮して
文字をデザインしないと、
読みにくい文字に
なってしまうのです。

私たちは、
「自分のことは
自分が一番わかっている」
などと言いがちですが、

実は、それほど
正確ではないのです。

そのことに
最初に気づいたのが
お釈迦様です。

自分自身を知るとは、
自分が思っている自分と
実際の自分が
同じではないということに
気づくことです。

その気づきが、
人を謙虚にさせます。

人の意見を聞き、
自分を見直すことが
できれば、

明るい未来が
開かれるのです。

南無阿弥陀仏

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