#46 旅は道連れ

友人に誘われて、
四国の旅に出かけました。
滅多に家を空けないので 、
旅行は、
ずいぶん久しぶりです。

レンタカーで
四国の四県を
巡りました。

気の置けない仲間との旅は
天候にも恵まれ、
心も体も
リフレッシュすることが
できました。

今までの旅行と
違っていたのは、

行く先々で
「65歳以上ですか？」
と、尋ねられたことでした。

料金が割引されることに
悪い気はしませんが、

自分も高齢者の仲間入りかと
自覚させられました。

また、食事のたびに、
バッグから薬を取り出すのも
今までにはないことでした。

そのたびに、
話題は健康へと移ります。

いつまで、一緒に旅できる？

元気だと思っていても、
確実に
年を取っているのだと
自覚させられました。

昔、お釈迦様が、
出家する前、

暮らしていたお城の
四つの門から
外に出るたびに
人生の苦しみに気づき、

それを解消したいと
出家を決意しました。

この4つの苦しみは
生しょう老ろう病びょう死し。
四苦しく八苦はっくの四苦しくです。

老いることや
病気になることは、

お釈迦様も、
解決するために
人生をかけるほど
大きな問題だったのです。

楽しい旅行は
自分自身の変化を
自覚する
よい機会にもなりました。