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《お念仏だより#117》山号と寺号について

本堂にかかっている
大きな額を見て
「何が書いてあるのですか?」
という質問を受けました。

読み方は
「ぶっしょうざん」
慶運寺の山号さんごうです。

普段は「○○寺」と
言っているお寺にも、
実は、「○○山」という
山号があるのです。

「富士山」と言えば
登山ですが、
比叡山ひえいざん」というと
お寺参りですね。

もともと、お寺は、
人里離れた山中にあり、
世間と離れて
修行する場であったことから、
街中まちなかにあっても、
山号がついているのです。

高野山こうやさんや比叡山は
有名ですね。

それぞれ、
高野山は金剛峯寺こんごうぶじ
比叡山といえば延暦寺えんりゃくじ
が、寺号です。

浄土宗総本山の知恩院ちおんいんは、
あれ?
山号でも、寺号でもありません。
知恩院は院号いんごうです。

知恩院の正式名称は
華頂山知恩教院大谷寺
といいます。

お寺の名前は、
山号、院号、寺号から
出来ていることが多いのです。

知恩院のほかにも
三千院や二尊院のように
院号で呼んでいるお寺も、
たくさんあります。

慶運寺の場合は、
仏生山ぶっしょうざん光琳院こうりんいん慶運寺けいうんじ
というのが、
正式な名前です。

たいていのお寺は、
そのうちの一つをとって
呼ぶことが多いのですが、

地元の人たちは、
観音かんのんさん」とか
地蔵堂じぞうどう」など

独自の呼び方を
することもあります。

各地のお寺を巡る時、
ちょっと気をつけて
聞いてみると、

面白い呼び方を
発見できるかもしれません。

南無阿弥陀仏


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