《お念仏だより#75》クリスマスにも南無阿弥陀仏
クリスマスキャロルという
小説をご存知ですか?
ケチで意地悪な
主人公のスクルージが
クリスマスの精霊に
過去・現在・未来を見せられ、
心を入れ替えるという
お話です。
ケチで意地悪な人物は
洋の東西を問わず
どこにでもいるようです。
欲しいものは何でも
手に入れたがり、
うまく行かないと
腹を立てます。
しかし、世の中
自分の思い通りに
いくことは稀です。
うまく行かないことに
さらに腹を立て、
愚痴をこぼします。
そんな人間の姿を
仏教では、
貪瞋痴
という言葉で
表します。
貪というのは、
貪りの心。
人間は、誰しも、
どこかに欲張りの心を
持っているものです。
瞋は怒りの心です。
欲望が叶わなければ
人間は腹を立てます。
立てなくてもよい
腹をたてるのが
人間なのです。
痴は愚かさです。
うまく行かない時には
愚痴をこぼします。
人のせいにして、
悪口を言うこともあります。
貪瞋痴は、
三毒煩悩と言って
人間が持つ108の煩悩の中でも
特に気をつけなければ
いけないものです。
これらを克服できれば、
幸せな生活を
送ることができるのですが、
それができないのが
人間というものです。
法然上人は、
南無阿弥陀仏と称えれば、
克服したのと同じ、
幸せな生活が送れると
教えて下さいました。
南無阿弥陀仏
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